エンジニア向け勉強会「Game Developer's Meeting Vol.32」が、5月17日に開催される。
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■概要
今回のテーマは「ゲーム産業におけるゲームAI研究・開発の最前線~会話AI、メタAI、ユーザ感情推定~」。スクウェア・エニックスのテクノロジー推進部による、最新の研究成果についてGDC2019で発表された内容を中心に最新の成果が紹介される。
・イントロダクション:ゲームAI研究・開発の全容
・キャラクターとのインタラクション
・メタAIの基本モデルとゲームデザイナーの役割
・二次元感情モデルに基づくメタAI
開催日時:
2019年5月17日(金)20:00スタート
19:30~受付開始
20:00~GDM趣旨説明
20:10~勉強会
21:25~懇親会
~22:00 終了予定
会場:渋谷ヒカリエ21F DeNA Seminar Room
参加対象:ゲーム開発職に従事している人
参加費:無料
エントリー期間:~5月13日(月)23:30まで
※抽選制。抽選結果については5月15日(水)迄に連絡
■イベントの見どころ
スクウェア・エニックス テクノロジー推進部のAIユニットでは、ゲームAIの研究開発とゲームタイトルへの実装に2011年から継続して取り組んでおり、その成果は国内外の学術会議でも多数発表されている。同イベントではまず三宅氏が全体の研究の方向と実装実績などを説明した後、キャラクターとのインタラクションでは、ボエダ氏が「バラエティー豊富なフレーズを扱えて、なおかつ多言語対応可能な音声認識システムの作り方」、「最先端の感情理論の使い方(OCC, PAD モデル)」さらには「真実と嘘を扱う方法」、「ゲームの中における好き/嫌いをどのようにサポートできるか」などを紹介。メタAIの基本モデルとゲームデザイナーの役割では、水野氏がメタAIの基本設計とルイージ主義、そしてゲームデザイナーがそれらにどう貢献するべきなのかを解説。さらに二次元感情モデルに基づくメタAIでは、里井氏によりプレイヤーのさまざまな感情を「勝利への期待感」と「敗北への不安感」の組み合わせで扱うメタAI、メタAIやゲームのパラメータを調整するためのゲームプレイ分析ツール、およびゲーム開発での利用で得られた知見が紹介される。
■登壇者紹介
三宅陽一郎氏 株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て、2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。理化学研究所客員研究員、東京大学客員研究員、九州大学客員教授。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会 理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。
Gautier BOEDA氏 株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 AIエンジニア
最新技術に触れるのが好き。Force Field VR社でインターンとして、コンピュータサイエンスの修士号を取得する前にVRゲーム「TERM1NAL」の開発に取り組んだ。"Vulcanus In Japan" プログラム(ヨーロッパと日本の間のインターンシップ)の参加者に選ばれ、AIエンジニアとしてスクウェア・エニックスでインターンとして働く。その後入社し、キャラクターインタラクションとVRについてさらに研究に取り組む。
水野勇太氏 株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 AIユニット AIテクニカルゲームデザイナー
大学卒業後、小島プロダクションにて敵兵プログラマーとしてキャリアをスタート。その後、モバイル制作部署に移り、スマートフォン向けタイトルのゲームデザイン、ディレクションなどを担当。2017年4月より現職にて、エンジニアの経験とディレクターの経験を組み合わせて、ゲームの面白さをコントロールするAI「メタAI」の研究や唱道、コンサルティングを行なっている。現在は未公開タイトルのAI担当をしながらメタAIの研究に取り組んでいる。
里井大輝氏 株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 AIリサーチャー
2017年、筑波大学大学院修了。博士(工学)。同年、株式会社スクウェア・エニックスに入社。『キングダム ハーツIII』などのHDゲームにおいて、ゲームAIの実装や運用サポートを担当する。また新しいゲームAI技術の研究開発に従事し、2019年にゲーム全体をコントロールするメタAI技術に関してGDCで講演するなど、対外発表にも積極的に取り組んでいる。