株式会社 ABALは、インターネットを通じて複数人が異なる拠点から仮想現実(VR)空間に入り、自由に移動やコミュニケーションができる法人向け VRソリューション「ABALシステム」を2020年12月から提供を開始する。この開始に伴い、株式会社ドコモの5Gを使ったパートナーソリューションに採用されることが決定した。
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■概要
昨今、CG技術の進歩やVRヘッドセット端末の低価格化により、VRの利用シーンは娯楽分野に留まらず、ますます広がりを見せている。例えば、自動車の自動運転機能のバーチャル空間上の再現や、建設前不動産のシミュレーションなど、 大きなリスクやコスト、時間を要するようなものの試用手段、説明手段としてVRが注目されている。さらに、昨今の新型コロナウィルスの対策を目的に、VR技術を活用し、非接触でイベントを再現する企業も多く見られる。
この度、提供を開始するVRソリューション「ABALシステム」は、体験者がVR空間内に入り、自由に歩き回ることができる基幹システムであり、さらには体験者とは異なる拠点から別の参加者がスマートフォンを使って動画形式でVR空間に入ることを実現した。これらの技術は特許を取得した独自の空間圧縮技術によって実現しており、平面だけでなくビルなどの立体空間をバーチ ャル上で再現し、コミュニケーションを可能とする。この基幹システムをベースに、各企業のニーズに合ったコンテンツをABALが制作し、一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」およびPCとネットワーク機器をセットにして提供する。ユーザーは、一体型VRヘッドセットを装着するだけで、現実世界ではなかなか試すことができない店舗での新たな体験の提供や、社員研修などのトレーニングが可能になる。
■5G通信によりABALシステムが実現すること
1.大容量なバーチャル空間情報の高速通信
スマートフォンの2D動画などと比較し、大量の情報量が必要なバーチャル空間は、5Gを使用することで大量かつ高速に空間情報を通信することができる。将来的には、現実空間そのもののリアルタイムストリーミングも可能となる。
2.複数ユーザーが同時に異なる拠点からバーチャル空間内でのコミュニケーションが可能
ユーザーはインターネットに接続されたヘッドセットを装着することで複数人が同時に1つのバーチャル空間に入り、コミュニケーションをとることができる。1つのバーチャルな場所で、何千人、何万人の人が集うような発展も実現できる。
同ソリューションは 2020年12月上旬以降に提供開始を予定している。詳細はこちら。