CG・VFXをはじめとする日本のデジタルコンテンツ業界で活躍された方々をCGWORLD編集部の独自視点で選出し、その中から大賞を決める『CGWORLD AWARDS』。

第2回目となる今年度は、大賞のほかに作品賞と技能賞を設けましたので各賞を発表させていただきます。 CGWORLD AWARDSノミネートはこちら

CGWORLD AWARDS 大賞

大賞:
株式会社 デジタル・フロンティア

受賞理由:
『アイアムアヒーロー』ならびに『DEATH NOTE Light up the NEW world』の両作品において日本の実写VFXの、そして『GANTZ:O』ではリアル系CGアニメーションの表現力(特にキャラクター)について、よりハイクオリティなものを創り出されたと思います。また、いずれのプロジェクトも社内スタッフならびに社外のパートナーと複数年(複数プロジェクト)にわたり継続して協業し続けた成果であることを高く評価しました。2016年はデジタル・フロンティアにとってビッグイヤーになったと思いますが、来年以降のさらなる活躍も期待しています。

読者の予想
1位:新海 誠(コミックス・ウェーブ・フィルム)
2位:株式会社 デジタル・フロンティア
3位:マーザ・アニメーションプラネット株式会社
4位:榊原幹典(Sprite Animation Studios)

みなさん、投票いただきありがとうございます!

作品賞:実写VFX部門

作品賞(実写VFX部門):
映画『シン・ゴジラ』(株式会社 白組 三軒茶屋スタジオ)

読者の予想
1位:映画『シン・ゴジラ』
2位:映画『アイアムアヒーロー』
3位:映画『海賊とよばれた男』
4位:映画『DEATH NOTE Light up the NEW world』
5位:きゃりーぱみゅぱみゅ 『最&高』MV
6位:グッドスマイルカンパニー創業15周年PV『FUTURE FACTORY』
7位:映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』

作品賞:CGアニメーション部門

作品賞(CGアニメーション部門):
映画『GANTZ:O』(株式会社 デジタル・フロンティア)

読者の予想
1位:映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』
2位:映画『GANTZ:O』
3位:オリジナル短編『東京コスモ』
4位:TVシリーズ『ブブキ・ブランキ』
5位:映画『ルドルフとイッパイアッテナ
6位:TVシリーズ『SUSHI POLICE』
7位:NHK みんなのうた/クリス・ハート『僕はここで生きていく』MV
8位:オリジナル短編『KIBIDANCE』

作品賞:ゲームグラフィックス部門

作品賞(ゲームグラフィックス部門):
『DARK SOULS III』(発売(日本):株式会社 フロム・ソフトウェア/発売(海外):株式会社 バンダイナムコエンターテインメント/開発:株式会社 フロム・ソフトウェア)

読者の予想
1位:『DARK SOULS III』
2位:『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR- 』
3位:『ストリートファイターV』
4位:『NARUTO -ナルト- 疾風伝ナルティメットストーム4』
5位:『CIRCLE of SAVIORS』
6位:『The Tomorrow Children』

技能賞

技能賞:
Unreal Engineによるモーションキャプチャリアルタイムワークフロー「Unreal Stage」(ツークン研究所(東映 株式会社))

読者の予想
1位:Unreal Engineによるモーションキャプチャリアルタイムワークフロー「Unreal Stage」
2位:『THE GIFT』
3位:プリプロダクション管理用インハウスツール「Pinoco」

総評

今回から新たに作品賞3部門と技能賞を設けてみたのですが、改めて3DCGの表現と活用の幅広さを実感しました。各賞のノミネート、そして最優秀賞に対しては異論もあるとは思いますが(正直、編集部内でも意見は分かれました^^;)、「CGWORLD AWARDS」を通して、今年(過去1年間)に日本でどのようなデジタル・コンテンツが誕生し、その制作者についてふりかえる(知っていただく)機会につなげられたのであれば本望です。少子高齢化、ハリウッドなど海外のビッグプレイヤーとの競争、コンテンツ消費形態のパラダイムシフト(パッケージ主体からVODへの移行など)......コンテンツビジネスというより広い視点に立てば多くの課題が残されていますが、ことデジタル・コンテンツの"制作現場"においては近年、良い傾向にあるように感じます。来年も様々な作品が誕生すると思いますが、「CGWORLD AWARDS」がより有意義なものになるよう精進していきます。(CGWORLD編集部)