2016年10月4日、国際映像製作スタジオNOMA(ノマ)が、実写VR短編映画『Solid Time』(監督・太一)を発表、キービジュアルと劇中写真を公開した。同作は複数の国際映画祭にエントリー中で、各国映画祭の出品条件を見ながら一日も早い無償一般公開が目指されている。
■『Solid Time』について
既存の映像制作技法が通用しないVRは、実写映画との相性が良いとは言えず、設置されたVRカメラで撮影するだけでは、映画の物語性を伝えることが難しい。NOMAは、演出、撮影、編集まで独自に研究と開発を続け、ノウハウと技術をユニット化した。『Solid Time』では、360°空間の中に、さらに2Dスクリーンを設置し、実写VR内でクローズアップやフレーミングを可能にする演出補完技術「CoViR(カヴァー / Complement Virtual Reality)」や、既存の映画撮影に近いカメラワークと効果を実現する撮影環境技術「AART(アート / All Around Recording Technology)などを駆使し、課題の解決を越えて、さらに上質な実写VR映画の制作に挑戦した。
■NOMAとは
国と企業を越えた専門家約150名が所属している国際映像製作スタジオ。監督、プロデューサー、アクター、シネマトグラファー、作曲家などが多数所属し、企画開発から運営管理まで映像製作の全てをチーム内で完結。また、最新鋭の映像表現を追求するために、技術者、研究者、クリエイター、アーティスト、そして事業家などがサポートを行う。結成6ヵ月ですでに7作品の短編映画を製作。国際映画祭へのエントリーを続けている。