株式会社東北新社およびグループ会社である映像の新たな価値を創造するクリエイティブ集団の株式会社オムニバス・ジャパンが制作を手掛けた「ところざわサクラタウン」内に誕生した、公益財団法人 角川文化振興財団が運営する「角川武蔵野ミュージアム」のプロジェクションマッピング映像などが公開された。
詳細はこちら

■プランニング×ディレクション×テクノロジー×プロデュース、東北新社グループのクリエイティビティを集結

今回のプロジェクションマッピング映像制作において、東北新社とオムニバス・ジャパンでは、特別チームを編成し、コンペから参加、演出及び制作を手がけた。演出は、テレビCMの世界で、ハイクオリティな映像表現を追求している東北新社のクリエイティブセンター「OND°」所属のディレクター小栗洋平氏。また、制作は、オムニバス・ジャパンのコンテンツプロデューサー徳重岳浩氏が中心となり、この特殊な空間に合わせたコンテンツ上映システムの技術アドバイスをはじめ、デジタルコンテンツの制作、さらにDolby Atmosを利用した立体音響の設計を含む、コンテンツのポストプロダクションを手がけた。

さらに、全体のプロデュースは、上海万博や世界的なスポーツイベントをはじめ、数々のイベントプロデュースの実績を持つ東北新社のプロモーションプロデュース事業部の小林弘明氏。この巨大空間を最大限活かした新しい体験型映像をつくるため、東北新社グループの特別チームを編成し、映像制作の専門性を活かし、制作を手掛けた。

■通常の規格を超えた高さ約8メートル、360度本棚に囲まれた空間を活かしたプロジェクションマッピング

今回プロジェクションマッピングを行う空間は、約3万冊もの蔵書を誇る「本棚劇場」。世界的建築家である隈研吾氏がデザイン設計を手がけ、「角川武蔵野ミュージアム」の館長である松岡正剛氏の監修によって生まれたこの空間は、本棚が違い棚のように互い違いとなって複雑に入り組み、立体的、流動的に連なって、脳の構造をイメージした造りになっている。今回のプロジェクトは、他に類のないこのような空間へのプロジェクションマッピングの制作となった。「本棚劇場」内に設置された24台のモニターには、オムニバス・ジャパンが開発したリアルタイムビジュアライゼーションシステム「BiRDS」をベースに「本棚劇場」のためにカスタマイズした映像演出を実装。

他にも、360度音が回る立体的な音響設計が行われた。貴重な蔵書が並ぶ夢の図書空間にて、実際に体感することでイマジネーションを連想させる映像表現に徹底的にこだわり、グランドオープン直前まで細かな調整が続けられた。

■来場者だけが感じることのできる非日常体験

このプロジェクションマッピングは、現在30分に1回「本棚劇場」にて定期的に上映されている(上映時間は今後変更となる可能性がある)。「本と遊ぶ、本と交わる」をテーマに、角川映画と角川文庫のメディアミックスの歴史を紐解きながら、アナログとデジタルが融合し、実存する本が能動的に来場者に語りかけ、映像や言霊が降り注ぐようなこの空間でしかできない体験ができる。