グリー株式会社は、2018年6月に提供を開始したVR映像をより高品質に、低コストで活用するためのソリューション「XTELE」(クロステル)をベースに、VRで最も利活用が期待される分野の一つである社員教育・研修分野での法人向けサービス「XTELE VR Learning」の提供を開始したことを発表した。
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■「XTELE VR Learning」概要

社員教育・研修分野は、VRの活用が最も進んでいる分野の一つだ。ヘッドマウントディスプレイやヘッドホンによって周囲を遮断した環境の中で、視覚・聴覚を通じて得られるVR体験には、圧倒的な臨場感があり、視聴者に大きな心理的作用を及ぼし、単なる知識の獲得に留まらず、態度や行動を変えうる可能性をもっている。「VRによる訓練の効果はビデオより25%も高かった」という研究成果(※ジェレミー・ベイレンソン、倉田幸信・訳「VRは脳をどう変えるか?仮想現実の心理学」2018年、株式会社文藝春秋、44ページ)もある。

「XTELE VR Learning」は、VRを活用した社員教育・研修分野向けのさまざまな機能をパッケージ化したサービス。受講者のVR利用を一括管理する「XTELE Location Management」やネットワーク経由でVRコンテンツを配信、視聴するための「XTELE Online Distribution」などの機能を組み合わせ、集合研修、オンライン研修の2つの利用シーンで活用できる。

①集合研修
集合研修では、研修講師がVRコンテンツを容易に利用するための機能を提供する。コンテンツのインストールや映像の再生、停止など、受講者のVR利用を一括管理する「XTELE Location Management」に加え、視聴後の理解度の把握や評価を行うためのアンケート機能を提供することで、講師単独でのVR研修プログラムの運営をサポートしり。すでに提供を開始している増田パートナーズ法律事務所によるVRを活用したコンプライアンス研修プログラムに加え、株式会社日本経済新聞社、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社においても、VRを活用した研修プログラムの共同開発を開始している。今後も研修プログラムを提供する企業、および社内集合研修でVRを導入する企業に対し、同システムを提供することで、集合研修シーンでのVRの活用を推進する。

②オンライン研修
オンライン研修では、ネットワーク経由でVRコンテンツを配信、視聴するための「XTELE Online Distribution」に、教育研修の際に必要となる機能を加えた。ユーザー自身が継続的かつ容易にコンテンツを制作、追加するためのオーサリングツールは、VR映像だけでなく、2D動画やパワーポイントファイルなどの既存素材を取り込み、それらの素材をWeb上で組み合わせる「ストーリー分岐機能」、「設問機能」、「アンケート機能」を提供する。また、受講状況や結果を管理するための管理者機能も提供する。

また、VRを活用したオンライン研修の拡販に向けたソリューションパートナーとして、クラウド型eラーニング「STUDIO Powered by Leaf」を提供し、幅広い分野で豊富な教育プログラムを提供するミテモ株式会社と協業し、ミテモ社のコンテンツサービスを組み合わせることで、VRオンライン研修の導入をワンストップで提供する。将来的にはID連携により、VRオンライン研修と通常のeラーニングの受講履歴や評価管理を連動させることで、効果的な社員教育基盤の提供を目指す。

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