株式会社MUGENUPは、電子コミックの市場拡大によって高まる新作マンガのニーズと、マンガクリエイターの人材不足にこたえるべく、テレワークを全面的に採用した効率的で組織的なマンガIPの開発事業をスタートする。
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■マンガIP開発事業の背景
・マンガ配信サービスの普及によって、2017年には電子コミック市場が紙市場を上回り、2018年は14.8%増の1,965億円と成長を続けている(『出版月報』2019年2月号より引用)
・電子コミックは出版社や雑誌といった従来の枠をこえて配信されることが多く、同じ作品が複数のサービスで配信されることも珍しくない。また、過去に完結した人気作品の多くがすでに電子化されており、サービスごとの差別化が難しい環境となっている
・そのため、拡大する電子コミック市場における競合との差別化を図るため、オリジナルの新作マンガIPの制作が強く求められている
・高まり続ける新作マンガIPのニーズに対し、需要に応えられるマンガクリエイターが人材不足となっている
■マンガIP開発事業の特徴と狙い
・MUGENUPは、スマートフォン向けゲームにおいて国内トップクラスのシェアを誇る2Dイラスト制作のノウハウと自社開発のプロジェクト管理ツールを活かし、マンガの制作を工程ごとに分解、完全テレワークによるマンガIPの開発体制を構築
・完全テレワークの実現によって、育児や介護、遠隔地在住や兼業などといった事情でフルタイムのマンガ制作が難しいクリエイターたちが働きやすい環境をつくり、不足しているマンガクリエイターの人材確保を推進する
・マンガの制作工程ごとに、それぞれのスキルを得意とするクリエイターが担当することで、作品のクオリティアップと制作期間のスピードアップに取り組む
MUGENUPは昨年8月より事業化に向けた検証をはじめ、約4万人の登録人材の中からマンガ制作に適性を持つクリエイターともに、自社開発のツールを通して完全テレワークによるマンガIP制作に取り組んできた。同社として初となるマンガIP制作第一弾『写真甲子園シャッターガール moment』(原作:桐木憲一、出版:小学館)の電子版は、2019年3月1日(金)に配信される。
MUGENUPは、マンガIP開発事業を立ち上げる2019年度において、オリジナルIPと受託制作をあわせて10作品を制作する予定だ。