株式会社ラディウス・ファイブ(以下、RADIUS5)は、1枚の画像ファイルからズームやドリー、トラックなど、14種類のカメラワークの動画を生成するAI「Moving Photo Maker(ムービング フォト メーカー)」をAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に公開した。
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■開発の背景
RADIUS5は、「人の創造性を最大化する」をビジョンに据えてクリエイティブに関連する様々なAIの研究・開発およびサービス化を行うスタートアップ企業。これまで写真やイラスト、動画の画質を上げるAIやイラストを生成するAI、有名画家風の絵画を生成するAIなどを開発して、自社プラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」でサービス提供を行なってきた。
今回、リリースした Moving Photo Makerは広告代理店の課題を元に研究・開発を行なったAI。映像の制作現場では、欲しい動画素材がなかなか見つからなかったり、ビデオカンプ素材の制作のために1枚の写真やイラストを人力で工数をかけて動画にするケースもあり、大きなコストがかかっていた。
Moving Photo Makerでは、1枚の写真から3Dモデルをつくり出して様々なカメラワークで撮影を行った映像14種類を生成することができる。14種類の動画の生成は15分程度の時間で完了するため、動画素材を探したり、カンプ用動画を制作するコストを大幅に下げることが可能。広告代理店をはじめ、動画素材を必要とする様々な人に利用してもらうために、サービスをリリースした。
■Moving Photo Makerの3つの特徴
1.一度に14種類の動画をGET
2.誰でも簡単に15分で動画を生成
3.アウトソースと比較すると圧倒的にコストパフォーマンスが高い利用料金
■Moving Photo Makerの概要
技術について
Moving Photo Makerは独自のAI技術(Deep Learning)を用いて開発したサービス。画像から奥行きを推定しつつ、物体の背景にあるであろう情報を推定して補完することで3D空間を生成する。3D空間にカメラワークをつけることで動画を作り出すことが可能となる。Deep Learningの技術と映像制作の知見や技術があってはじめて実現できるサービスとなる。
動画の仕様について
動画の種類:14種類(選択不要で、すべてダウンロードできる)
再生時間:8秒
フレームレート:29.97fps
解像度:長辺1280pxの動画
アスペクト比:入力画像と同じアスペクト比
出力ファイル形式:mp4
入力ファイル形式:JPG、PNG、HEIC
画像の種類:写真、イラスト