フラッシュバックジャパンは撮影済みの実写映像や、3DCGアニメーションの動きのある部分に、自然なモーションブラーを後付けする映像アプリケーション用のプラグイン「ReelSmart Motion Blur 5」の販売を開始した。
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■ 「ReelSmart Motion Blur 5」製品概要

「ReelSmart Motion Blur」(以下、RSMB)は、撮影済みの実写映像や3DCGアニメーションの動きのある部分に、自然なモーションブラーを後付けする映像アプリケーション用のプラグイン。RSMBのアルゴリズムは、シーケンスの連続した2フレーム(最初のフレームから次のフレーム)の動きをピクセル単位のトラッキングによって解析し、その動きの計算をもとにブラーを適用する。このフレーム間のオブジェクトのモーションを自動的に検出するProprietary Tracking Technology(プロプライエタリ トラッキング テクノロジー)によって、マスクなどの処理がない映像素材でも、動画全体の中から動きがある部分だけにブラー効果をかけることが可能になる。
例えば、3DCGソフトで作成したアニメーションにモーションブラーを追加するには、コンポジットのプロセスで、このリアルでレンダリング処理が高速なRSMBを使うのが非常に有効だ。モーションブラーの後付けは、3DCGアニメーションの作業時間の短縮にも役立つ。
実写映像では、ストップモーションアニメーションや、ビデオ素材に映画のフィルムのような効果を適用する場合、抜けのよいキーを取得するために速いシャッタースピードで撮影したクロマキーの収録素材にモーションブラーを再追加するといったシチュエーションなどで大変便利なツールだ。
対応する映像アプリケーションは、After Effects、Premiere Pro、Final Cut Pro、Motion、Media Composer、Vegas Pro、Nukeなど、主要なデスクトップの環境を網羅。ホストアプリ標準搭載の機能に比べ、高速処理で高品質なモーションブラーを提供する。さらに最新のバージョン5では、GPUレンダリングに対応。ハイエンドのグラフィックスカードを搭載した最新のマシン環境であれば、CPUモードでのレンダリングに比べ、処理速度は最大4倍になる。
またRSMBは、スタンダード版と、Pro版をラインナップ、ともに8ビット&16ビットをサポートする。Pro版の利点の一つが、RSMB Pro Vectorsだ。3DCGソフトなどでアニメーションを作る際に、同時に生成したモーションベクターのデータから、より精度の高いモーションブラーをつけることができる。さらに、マスクによる前景と背景の分離、および最大12個のトラッキングポイントを追加して、素材自体のモーションにとらわれないモーションブラーを適用することも可能だ。

●主な機能(Pro版、及び スタンダード版)
・シーケンスの連続した2フレーム(最初のフレームから次のフレーム)の動きをピクセル単位のトラッキングにより自動解析
・モーションブラーの量の調節【Blur Amount】
・モーションを検出するシーケンスの任意指定【Alt Motion Src】
・トラックするピクセル範囲の制限【Motion Sensitivity】
・GPUレンダリング【Use GPU】(v5新機能)
・モーションブラーの除去【Blur Amount の量をマイナスに調整】
・チャンネル単位の16ビット処理に対応
・ハイダイナミックレンジ(HDR、フローティングポイント)イメージへの対応(HDRへの対応により、幅広い色の表現を実現。より自然に近いイメージに仕上げることができる)

●主な機能(Pro版のみ)
・指定のマスクによる前景と背景の分離【FG Settings】
「ReelSmart Motion Blur Pro」は、マスクを指定することにより、前景と背景の物体を別々にトラッキングできる。この処理によってRSMBシーケンス上での背景と前景の不自然なワーピングを防げることができる(RSMB自体にはマスクの作成機能は付属していない。指定のマスクを利用した前景と背景の分離は、あらかじめ用意されたマスクを読み込み、そのマスクの部分のみにRSMBを適用できるというものとなる。ひとつのビデオから背景と人物を分けられる場合は、例えばAfter Effectsのロトブラシを使ったロトスコーピングや Mocha Proなどで別途マスクを作成されるようにすること)
・最大12のトラッキングポイントの指定の対応【Track Points】
「ReelSmart Motion Blur Pro」では、モーション評価法(動きを予測する機能)をより正確に処理するため、最大12コまでのトラッキングポイントを指定することが可能。それぞれのフレームに指定した各トラッキングポイントは、ホストアプリケーションのポイントトラッキング機能を使って、フレームからフレームへのポジショニングを行う。
・モーションベクター読み込み【RSMB Vectors】(After Effects 版のみ)
他の3Dシステムで作成したモーションベクターをRSMBに読込み、素材のムービーに任意のベクトル・イメージ(動きの量や方向のデータ)を指定して、モーションブラーをコントロールできる(After Effects版のみ、16ビット以上で対応)。

「ReelSmart Motion Blur 5」
効果:モーションブラー
開発:RE:Vision Effects
種類:After Effects、Premiere Pro、Final Cut Pro、Motion、Media Composer、Vegas Pro、Nukeほかプラグイン



■ 関連 URL

・「ReelSmart Motion Blur 5」
 http://www.flashbackj.com/revision_effects/motionblur
・株式会社フラッシュバックジャパン
 http://www.flashbackj.com