ChaosGroupは「V-Ray 3.0 for Maya」の販売を開始した。2014年2月20日以降に新規で「V-Ray 2.0 for Maya」を購入したユーザーは「V-Ra 3.0 for Maya(1 GUI,3 RenderNode)」ライセンスへ無償アップグレードとなる。
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■ 製品概要

CGアーティストおよび最新のプロダクション・パイプラインのクリエイティブな要求を満たすために構築された「V-Ray 3.0 for Maya」は、Mayaに統合された物理ベースに基づいたシェーディング、ライティングを提供するレイトレーシング・レンダリングシステム。「V-Ray 3.0 for Maya」はアーティストの生産性に注目し、強力な新機能の他にレンダリングの根本的な高速化を加え、高速なルック・デベロップメントやレンダリングワークフローの効率化を提供する。

●「V-Ray 3.0 for maya」新機能
レイトレーシング速度が向上
「V-Ray 3.0」ではブルートフォース・タイプのレンダリングでも実用となるように、根本のレイトレーシング計算の最適化を実施。またIntelのEmbree 2をサポートし「V-Ray」の交差判定カーネルとして選択的に利用する事ができる。これらを組み合わせる事でシーンにも依存するが、10%~50%程レンダリングスピードが向上している。
高速なフィードバック
プロダクションレンダラーでプログレッシブ・レンダリングをサポートした。累進的にレンダリングが更新されるタイプのレンダリング手法で、このモードではシンプルに時間でレンダリング品質が決まる。シーン全体の様子を非常に短時間で把握できるので、シーン設定の試行錯誤にも便利に利用できる。「V-Ray RT」のレンダリングと似ているが、プロダクションレンダラーで行うので「V-Ray RT」のような制限を受けない。通常のシェーダ・ライト、GIアルゴリズム、ボリューム効果など全て利用することができる。さらに、ディストリビュートレンダリングもサポートしている。
パワフルになった「V-Ray RT」
「V-Ray 3.0」の「V-Ray RT」はMayaのビューポートレンダラーとして利用可能になった。またファイナルフレームのレンダリング、アニメーションレンダリングもサポートしている。「V-Ray RT CPU」モードはプロダクションレンダラーのプログレッシブイメージサンプラーを使用するようになり、プロダクションレンダラーと多くの部分で機能互換性を持っている。「V-Ray RT GPU」モードはレンダーエレメントを出力可能になった。
強化されたキャラクター表現
ヘアーおよびファーの劇的なスピードアップ、新しいVRaySkinMtlによるアーティストフレンドリーなSSSセットアップで、より効率的に魅力的なキャラクターを表現する事ができるようになった。改良された「V-Ray VFB(フレームバッファ)」は各種フローティングパネルがドッキング可能になり、レンズエフェクト機能を内蔵。ホワイトバランス、コントラスト、色相、彩度、カラーバランスを調整する機能も搭載し、さらに LUTs、ICC、OpenColorIOのカラーマネージメントプロファイルを適用する事が可能だ。
ボリューム・レンダリング
「V-Ray 3.0」にはPhoenix FDのボリュームシェーダーが"VRayVolumeGrid"としてバンドルされ、OpenVDB(主にHoudini)、Field3D(主にFumeFX)経由でボリュームエフェクトを「V-Ray」でネイティブにレンダリングする事が可能に。
高度な最適化
セカンダリRayをクランプして非常に明るいドッド状のGIノイズを除去するMax Ray Intensityオプション。大量のライトを配置してもスピードを落とさずにレンダリング可能にするProbabilistic Light Sampling機能。選択したオブジェクトだけをレンダリングするRender Mask機能など、「V-Ray 3.0」では旧バージョンよりさらに柔軟にレンダリングを最適化できるようになっている。

●「V-Ray 3.0」は以下のパイプラインおよびオープン・フォーマットをサポート
Alembic 1.5
GLSL for OpenGL shaders
OpenColorIO
OpenEXR 2.2 and Deep Images
OpenSubdiv(creases含む)
OpenVDB and Field3D(VRayVolumeGrid)
OSL
Ptex
UDIM and UVTILE(ZBrush, Mari, MUDBOX)



■ 関連 URL

・「V-Ray 3.0 for Maya」
 http://v-ray.jp/maya_info.shtml
・ChaosGroup
 http://www.chaosgroup.com