ピクシブ株式会社は、3DCGアニメーションやゲーム、VR/ARプラットフォーム上などで利用可能なキャラクターの3Dモデルを簡単に作成できるキャラクターメイカー「VRoid Studio」(ブイロイド スタジオ)を2018年7月末にリリースする。
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■VRoid Studioについて

VRoid Studioは、Windows・Macで利用できるアプリケーションで、誰でも無償で利用可能。またVRoid Studioの公開と共に、誰もが自分のキャラクターをもち、キャラクターを使った作品づくりやVR/AR空間でのコミュニケーションを楽しめる世界を提供する「VRoidプロジェクト」を始動する。
vroid.pixiv.net/

VRoid Studioは、人型アバター(キャラクター)の3Dモデルを作成できるアプリケーション。作成した3Dモデルは、3Dアプリケーションで利用可能なファイルにエクスポートすることが可能だ。リリース時にはVRM形式でのエクスポートに対応するほか、今後ほかのファイル形式でのエクスポートもサポートしていく。VRoid Studioでキャラクターを1人作成すれば、そのキャラクターをVRMに対応したさまざまなVR/ARプラットフォーム上でアバターとして利用することができる。

「VR/AR空間上で他者とコミュニケーションしたい」、「バーチャルYouTuberとして活動したい」など、キャラクターの3Dモデルを必要とする人が増えている。一方で、VR/AR空間で自分の分身として利用するキャラクターを1からつくれる人はごく少数に限られてしまっている。また、3Dモデリング特有の知識や各ソフト上での複雑な操作を覚える必要があるため、平面上でイラストを描くことに長けているクリエイターでも、思い描いた通りに立体化できず、長い制作時間をかけてしまっているのが現状だ。VRoid Studioはこうした課題を解決し、簡単な操作で理想のキャラクターをモデリングできるキャラクターメイカー。誰もが個性豊かな自分のキャラクターをもち、そのキャラクターを他者とのコミュニケーションや創作活動に活用できる世界を実現するため「直感的に操作でき、クリエイターが既に持っているお絵かきのテクニックを最大限に発揮できること」を重視して開発している。

公式サイト:vroid.pixiv.net/
公式Twitterアカウント:twitter.com/vroid_pixiv
提供開始日:2018年7月末
対応OS:Windows 10 / 8 / 7、macOS 10.13 High Sierra / 10.12 Sierra

■VRoid Studioの特徴

(1)ペンツールで毛束を描き、各種パラメーターを調節するだけでキャラクターの髪型をモデリングできるプロシージャルヘアデザイン機能
VRoid Studioのヘアデザイン機能では、キャラクターの髪型をペンツールとパラメーターの調節だけでモデリングすることができる。ペンツールを動かすと、ペンのストロークに追従して毛束の3Dオブジェクトが生成される。描いた毛束には、太さや向き、毛先のカールといった特徴をパラメーターで指定することができ、パラメーターの値はスライダーを左右に動かして簡単に調整可能だ。3Dモデリングの知識がなくても、直感的な操作で理想通りの髪型を表現することができる。
(2)筆圧感知・レイヤーに対応したペンツールを備えたテクスチャペイント機能
VRoid Studioのテクスチャペイント機能では、ペイントソフトでのお絵かきと同じ感覚でテクスチャを作成することができる。テクスチャは3Dオブジェクト上で直接絵を描くようにペイントでき、展開されたUVにもリアルタイムに反映される。展開された状態のテクスチャにペイントすることもできるので、テクスチャが適用されたオブジェクトの見た目を確認しながら細部までテクスチャを描き込むことができる。さらに、VRoid Studioのペンツールは筆圧に対応しており、濃淡の描き分けなど豊かな表現が可能だ。

キャラクターの印象や魅力に大きく影響する顔や目、髪型といったパーツを、イラストを描いているかのように表現力豊かに作成できるのがVRoid Studioの強みだ。今後も、各パーツをより直感的にモデリングできるようにツールが進化していくという。