こんにちは、CGWORLD編集部です。CGWORLDの最新号、vol.305(2024年1月号)が本日12月8日(金)に発売となりました! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーが紹介します!
※本記事は、CGWORLD vol.305掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです
CGWORLD vol.305(2024年1月号)
![](/regular/images/web_305_cover_v4_release.jpg)
特集:海洋堂 デジタル造形移行への挑戦
判型:A4ワイド
総ページ数:112
発売日:2023年12月8日
価格:1,540 円(税込)
![](/regular/8a64659568f9ff41a33690ef58f8a25d51c0644b.jpg)
ハリウッド史上最長のストライキが終結へ
![](/regular/advisoryboard_01_wakasugi.png)
CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼
北米の映画業界で長く行われていた脚本家組合と俳優組合のストライキが終わりました。業界としては良くするために行われることなので、終結して良かったと思います。ただ、その影響で残念ながら仕事や契約を切られた方もたくさんいるので複雑ですね。ある意味で、映画製作の中心はやはりまだハリウッドであることを実感しました。
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
![](/regular/advisoryboard_02_sakakibara.png)
ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛
今号のGame Graphics Studioでは、話題作『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』について取材協力させていただきました!
様々なパーツの組み合わせ(アセンブル)を実現するための効率的なモデルやテクスチャの分割手法から、フロム・ソフトウェアさんならではの高いゲーム性とアートを両立させるための、アイデア出しからテストプレイ、本制作のプロセスまでかなり深掘り(インタビュー時間大幅オーバー!)してお話しいただきました!
![](/regular/images/080-081-GGS%20AC6.jpg)
強力な新機能を備えた Houdini 20の登場
![](/regular/images/8562631346bb4d824ea1f93b5b2acbcbe5741291.png)
![](/regular/images/advisoryboard_05_fukano.png)
![](/regular/images/advisoryboard_06_imaizumi.png)
ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス
Houdini 20がリリースされました。APEXという機能が追加され、Kine FXと組み合わせることでより高度なアニメーション作成ができるようになりました。また、点群データのリダクションとメッシュ化機能も付加されました。Houdini Engineを使えば、Unreal Engine 5でこれらを活用できるので、より表現の幅が広がることでしょう。プロシージャルとリアルタイムレンダラを組み合わせたワークフローをマスターすることで、当分仕事に困らないと考えます。
![](/regular/images/064~065-HS1%20Houdini20.jpg)
UE5アーティストが集結 新チーム「Episode3」
![](/regular/images/advisoryboard_07_yokohara.png)
![](/regular/images/advisoryboard_08_tasaki.png)
CGアート全般&実写VFX担当:Khaki
今月は当社からの告知です。新たなチーム「Episode3」 がブカレストを拠点に発足しました。khakiからは田崎と横原が参加。UE5を主軸としたグローバルなアーティスト陣で構成され、AAAタイトルのフィルムな どを手がけるアーティストが在籍し、ハイレベルなビジュアルを提供します。よろしくお願いします。
AI技術を使ったデジタルアナウンサー
![](/regular/images/advisoryboard_03_kishimoto.png)
CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一
テレビ北海道が、AI技術を利用したデジタルアナウンサーを情報番組に起用する実証実験を開始しました。将来的に他番組への拡大も検討されています。中国等の海外では数年前からAIアナウンサーが登場していますが、AI技術の進歩と共に日本でもこのような潮流が押し寄せてくるかもしれません。
実際の業務で使用したRTX 6000 Adaの真価
![](/regular/images/advisoryboard_09_sawada.png)
レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明
当社の8K案件で、今年発売されたNVIDIA RTX6000 Adaを使ったArnold GPUレンダリングをしてみました。1世代前のRTX A6000が12分かかるところを6000 Adaは6.8分で完了し、約1.7倍のパフォーマンスを発揮。
RTXシリーズはとても高価なGPUですが、コンシューマー向けのGeForce RTX 4090や4080ではビデオメモリ不足で高解像度案件には使用できません。GeForceでは使用電力が450Wと6000 Adaの300Wから1.5倍も上がってしまい、最大負荷をかけるレンダリングを長時間継続するような用途には向いておらず、やはり6000 Adaが最適となります。
ちなみにRTXシリーズのMayaのビューポート表示速度(FPS)はGeForce RTX系とは比較にならないくらい高いので、レンダリング以外の作業にも恩恵があります。