あけましておめでとうございます、CGWORLD編集部です! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年最初のCGWORLD、vol.306(2024年2月号)が本日1月10日(水)に発売となりました! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーが紹介します!

記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.306掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.306(2024年2月号)

    特集:アニメCG最新トレンド調査

    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2024年1月10日
    価格:1,540 円(税込)

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    森泉仁智さん(GAZEN)インタビュー

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    今月の連載もひき続きCG業界の大先輩の方にキャリアについてお話を聞くということで、今回は森泉さんにいろいろとお伺いしました。僕自身海外での経験しかないのですが、つくづく日本と海外ではキャリアの築き方、考え方がちがうなと思います。特に今回のお話は、これから日本のCG業界で働いていこうと思われている若い方にも刺さるような内容だったと思います!

    ▲編集長が聞く~作り手たちの物語~ 第12話:森泉仁智さん(GAZEN)

    プリキュアバーチャルワールド

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    VRやメタバースは定期的に話題になり、すでに良いゲーム等も多く出てきていますね。今号のHOT STUFFでの「プリキュアバーチャルワールド」はVR空間の中で「キャラクターショー」を開催するという新しい試みのひとつです。

    今はVRという新たなおもちゃを手にしたクリエイターが、自由な発想で様々な可能性を開拓している時期。新しいジャンルで型が決まりきっていないゆえの創意工夫、ダイナミックさ、とても興味深いです!

    ▲HOT STUFF! 「プリキュアバーチャルワールド」

    大きな飛躍を見せたBlenderのこれから

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    当社にも初めてBlenderのみしか使えないという若手アーティストが入ってきました。2023年はアニメやアニメ以外の映像含め、業界でBlenderの使用率がゆっくりと上がってきているのを実感しました。2024年はBlenderならではの面白いワークフローと映像表現を探していきたいですね。

    Houdini×UE5 技術デモ 「Project Pegasus」

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    2022年8月号でご紹介したHoudiniとUnreal Engineのテクノロジーデモの第2弾「Project Pegasus」が公開されました。

    今回はプロシージャルワークフローでオープンワールドの環境を作成します。山や森林、渓谷など大規模環境からプロップまでHoudiniで生成、UE5に連携して実際にリアルタイムで動かすところまで解説。プロジェクトには共同制作用のパイプライン構築も含まれています。

    全10本のレッスン動画を見ながら、プロジェクトファイルを実際に操作することができるので、新年のチャレンジにいかがでしょう。

    バーチャル試着技術 「Outfit Anyone」

    CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    どんな服装もどんな人物にも適用できる革新的なバーチャル試着技術「Outfit Anyone」をアリババグループが発表しました。衣装のリアルな質感や細部の一貫性を再現し、ポーズや体形に合わせて調整可能。さらにアニメキャラクターへの試着も実現しています。

    服装変更や動画生成を実現する「Outfit Anyone + Animate Anyone」との統合で、バーチャル試着の新たな可能性が見えてきました。AIモデルが本格的に活躍し始める未来はそう遠くないのかもしれません。

    AIチップを標準装備する2024年のCPU/GPU

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    生成AIがCG業界にも影響を与えつつあります。これまで生成AIは画像処理専用プロセッサであるGPUがその処理を担っていましたが、2024年度からはAIを使うためのハードウェア選定が複雑になってきそうです。

    AMDがAI専用GPUとしてInstinct MI300XとInstinct MI300Aを発表し、競合であるNVIDIAのH100や次世代のH200よりも一部上回っているためAI市場からも注目されています。特筆すべきは、GPUの中にチップレットというかたちでCPUが搭載されている点です。

    また、インテルのCore UltraやAMD Ryzen 8040シリーズではCPUにAIチップが標準搭載されています。これからは汎用処理、画像処理だけでなく、AI処理にも注目しなければならないようですね。