記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.317掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.317(2025年1月号)

    <特集>韓国CGの今

    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2024年12月10日
    価格:1,540 円(税込)

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    より現場目線の記事に、ありがとうございました

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    これまで編集部だけではどんなものが現場のアーティストにとって役立つ内容なのか、興味をもってもらえるのか判断するのは難しかったと思います。アドバイザーボードの皆さんにご参加いただき、皆さんの意見を取り入れることができ、特集記事などより現場目線に近くなったと感じています。これまでのお力添え、ありがとうございました!

    これまでにない企画で刺激を提供できていたら

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    これまでアドバイザリーボードとして大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました! 『サイバーパンク 2077』(vol.289)はじめ、海外スタジオに取材をする企画をたびたび挟ませていただいたり、SLGである『信長の野望・新生 with パワーアップキット』(vol.301)のように、これまで本誌が取り上げてこなかったジャンルのタイトルもご提案し、ときに私自身も取材に参加させていただきました。読者の皆様にも刺激を提供できたなら幸いです!

    アドバイザリーボード自体は今回でいったん区切りとなりますが、今後もゲーム記事制作などで関わらせていただく機会はありそうなので、これからもCGWORLD誌と共にどうぞよろしくお願いいたします!

    Blenderや若手の情報が増えてきたのが印象的

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    アドバイザリーボードに参加させていただき、様々な経験ができ大変勉強になりました。参加させていただいた当初「Blenderを使用した導入事例や映像用途でのUE制作事例などの記事が多くなる、または以前よりも若手アーティストにスポットがより当たるようになると業界として新しい風が入ってきて面白そうですね」と、お話しさせていただきました。

    その後ちょうど世の中のながれもあり、Blender使用例や若手アーティストなどが多く出てきて記事やイベントでの紹介が増えたのがとても良かったです。今後とも引き続きCGWORLDさんで業界情報や新たな情報を発信していっていただけると、大変ありがたいなと思っております。

    AIについての最新発表とUSD活用事例の現場報告

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    11月12~13日に都内で開催された「NVIDIA AI Summit Japan」でNVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン/Jensen Huang氏とソフトバンクグループ会長孫正義氏がAIとロボティクスについて対談を行い、フアン氏から全国にAIグリッド構築、AI をインフラサービスとして提供するソフトバンクとのパートナーシップが発表されました。

    同時開催の「OpenUSD day」では産業用デジタルツイン、PS5 ゲーム『グランツーリスモ7』バリアントシステム、アニメ制作フロー内のデータ交換など国内のUSD 活用事例のセッションが開催されました。既に多くの分野でUSD が利用されている現場報告は興味深い内容でした。

    テクノロジーを使い新しい未来へ!

    3DCGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    この1~2年をふり返ると、AIの進化は目覚ましく、数年先の状況を予測することがますます難しくなってきました。しかし、その進化を恐れるのではなく、私たちクリエイターが活用することで、これまでにないスピードで個人のクリエイティビティを引き出し、圧倒的なアウトプットを実現する可能性があります。

    現在、ビジネスにおいてもクリエイティブの重要性はかつてないほど高まっており、クリエイターの価値は確実に上昇しています。未来を創るのはテクノロジーだけではありません。それをどう使いこなすか、私たちの手にかかっています。常に新しい挑戦を楽しみながら、次の時代を切り拓いていきましょう!

    柔軟な思考をもってイノベーションに対応を

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    これまでPCハード関連とレンダリングなどのイメージ生成に関して最新の話題をお伝えしてきました。その間にCPUはパフォーマンスから高効率へ、GPUはゲームからAIへとコアターゲットを変化させ、レンダラーもPBRシミュレーションから学習推論による画像生成へと変わる兆しが見えています。

    コンピュータは今後も発展を続けていきますが、コンピューターグラフィックスは過去の延長線上にはない大きなイノベーションが起きるでしょう。3DCGに携わるものとしてこれまでの経験を無駄にしないためにも柔軟な思考をもち続けたいですね。「道は好む所によって安し」。皆さんCG人生がこれからも実り多きものでありますように。ありがとうございました。

    お知らせ

    連載「アドバイザリーボード 今月の視点」は今回をもって最終回とさせていただきます。アドバイザリーボードの皆さまにおかれましては、これまでたくさんのご協力をいただき、ありがとうございました。