ARスタートアップの株式会社OnePlanetにXR Engineerとして所属し、ARグラスの研究開発などを手掛けている徳山が執筆しています。Apple Vision Proの最新の動向から、開発情報など、Apple Vision Proの情報をピックアップして紹介していきます。

記事の目次

    徳山 禎男 氏

    SIerとして金融や飲料系など様々な大規模プロジェクトに参画後、2020年にOnePlanetに入社。ARグラスを中心とした最先端のAR技術のR&Dや、法人顧客への技術提供を担当。過去にMagic Leap 公式アンバサダーを歴任。
    https://twitter.com/tokufxug

    OnePlanet

    AR技術とクリエイティブに特化したARテックカンパニーです。ARは「目の前の現実世界に3DCG等のバーチャルな情報や体験を表示する」というSF映画のような技術です。今後大きな発展が見込まれている一方、今はまだ黎明期ゆえに取り扱いの難しさもあります。私たちはこのワクワクする未来の技術をより身近なものにすべく、様々なAR関連ソリューションを提供しています。
    https://1planet.co.jp/

    USD

    Apple Vision Proは、Pixar社が作成したオープンソース3DフォーマットUSDをサポートしています。USDは2017年からApple社が採用しており、iOS、iPad、Macで以前から対応しています。Apple Vision ProではUSDが3Dコンテンツの基本フォーマットになります。
    https://openusd.org/release/usd_products.html#apple

    MaterialX

    ILM社がスターウォーズ制作のために作成しましたが、現在はAutoDesk社と共同開発しており、Academy Software Foundationに採用されているオープンソースプロジェクトです。MaterialXのShader Graphを使ってノードベースで作成したマテリアルをUSDに埋め込むことができます。Apple Vision Pro のRealityKitはMaterialXをサポートしています。
    https://materialx.org/ThirdPartySupport.html#Apple

    まとめ

    Apple Vision Proの3DコンテンツはUSDとMaterialXをサポートしていることがわかりました。ただし、3DコンテンツはRealityKit上で表示するため、3Dソフトウェアでのプレビューと実際の表示に違いが生じる場合があります。3Dコンテンツを作成する前に以下のリンク先のドキュメントを参照することをおすすめします。

    Creating USD files for Apple devices
    https://developer.apple.com/documentation/realitykit/creating-usd-files-for-apple-devices

    Validating feature support for USD files
    https://developer.apple.com/documentation/realitykit/validating-usd-files

    Apple Vision Pro の情報は以下のウェブサイトでも発信しています。

    全般情報
    https://ar-marketing.jp/ar-technology/apple-vision-pro/

    技術情報
    https://1planet.co.jp/tech-blog/category/applevisionpro