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第7回:レンダリングした画像を、別ソフトに読み込んだ際の色合わせ

第7回:レンダリングした画像を、別ソフトに読み込んだ際の色合わせ

こんにちは、パーチ の長尾です。前回(第6回)Autodesk Maya を、そして 前々回(第5回)Autodesk 3ds Max と、デジタル・コンテンツ制作の現場で広く使われている2つの 3DCG ソフトにおけるカラー設定方法を解説しました。そこで今回は、「レンダリングした画像を書き出し、別のソフトに読み込んだ際の色合わせ」 について解説しようと思います。静止画、動画など複数のソフトウェアがある中で、必ずどなたも使っている Adobe Photoshop を題材にして、色を一致させる技術を解説していきます。いつも通り 「一番大事なポイントを絞り込んで、難しいことをわかりやすく」 してありますので、最後までお付き合いください。今回は物語風にしてみましたので、より読みやすいと思います。

 

どうして 3DCG ソフトと Photoshop で色が合わなくなるのか?

それでは、デジタル・コンテンツ制作の必須ツール Adobe Photoshop を題材にして、色を一致させる技術を解説していきます。私も 「3DCG ソフトと Photoshop の色は一致しない」 というのが常識だと知った時には、衝撃を受けました。この2つのソフトを1つの画面上で開いてみても、色が合わないのです。いったい、どうしてなのでしょう?
その理由を探っていくうち、解決策を見つけることができました。既に本連載の内容を実践されている方は、何となく見当がついているかもしれませんね。しかし当時の私には全く見当がつかなかったので、今日はこの記事を読んでくださっている全ての方が、当時の私がしたのと同じ発見を体験できるようにしたいと思います。

「色が一致しないのは、何が問題か?」

当時の私とチームのメンバーが頭を悩ませたのは、業務効率と品質を上げるために 3DCG ソフトと Photoshop の色を一致させることに挑戦し始め、その現象を何度も確認した時でした。

3DCG ソフトと Photoshop で一致しない色の例

3DCG ソフト上でレンダリング結果を表示した時と、そのレンダリングした画像ファイルを Photoshop で開いた時とでは色が一致しない。上段はバランスよく様々な色を配置した画像の比較。下段は RGB の純色に絞って比較したもの。モニタの状態によって、一致しない色も度合いも変わるので、複数の作業環境でぜひ試してもらいたい
 

この問題は、3DCG 制作の現場において"半ば常識"(=一致しないのが当たり前)と考えられていましたが、これまでデータとプリンタ、印刷、Web などで色を一致させることに慣れていた私にとっては大きな疑問でした。しかし、実はまったく同じ現象を普段から体験していることに気づいたので、問題点を明確にすることができました。それは、PowerPoint や Word ワードなどのオフィスソフトに Photoshop で制作した画像を貼ると色が合わない、これと同じではないかと。
つまり問題点は、「3DCG ソフトにカラープロファイルをきちんと再現するカラーマネジメント機能が搭載されていない」 ということだったのです。

3DCG ソフトと Photoshop では色を表示させるまでのデータ経路が異なる

3DCGソフト では、RGB データをそのままモニタに送るが、Photoshop はソフト内でシミュレーション(色変換)を行なってからモニタにデータを送る

問題点が明確になれば解決方法を考えることができます。カラーマネジメント機能を持たない 3DCG ソフトは、RGB データをそのままモニタに送っているわけですから、「モニタの色に依存する」 というわけです。例えば sRGB に調整されているモニタで作業している場合は sRGB に見え、Adobe RGB に調整されているモニタで作業していれば Adobe RGB に見えるわけです。これで 3DCG ソフトの色の見え方については判りましたが、問題は Photoshop との色合わせです。これだけでは Photoshop と色が一致しない原因までは判らず、解決策を立てることができません。

Photoshop の[カラー設定]ウィンドウ

Photoshop の[カラー設定]で詳細オプションを開いたところ。[作業用スペース] で作業中の色がどのようなカラープロファイルでシミュレーションされるのかを決定。画像のように設定しておくと、勝手に色が変換される等のミスを防ぎやすくなるので広く利用されている
 

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