【サイコム】目指すは1,000人規模! SEN PICTURESが発足時の作業マシンにサイコムを選んだ理由|Boost with Sycom #08
第8回は、いま注目を集める新興VFXスタジオ、SEN PICTURESを訪問。本気で1,000人規模体制を目指しているという同社。北米のVFX現場で15年以上キャリアを積んだ代表取締役/CEOの井崎崇光氏と、リードCGアーティストの東 弘樹氏に、サイコム製品を選んだ理由と、今後の展望を聞いた。
ハリウッドのVFX現場で得た知見を武器に、次世代のスタジオを築く
——SEN PICTURESを設立した経緯を教えてください。
井崎崇光氏(以下、井崎):
僕は高校卒業後、15年間バンクーバーに住み、ハリウッド映画のVFXに携わってきました。
転機は2023年のハリウッドのストライキです。ちょうど『ゴジラ-1.0』が話題になり、日本のVFX業界はこれから盛り上がると感じ、2年前から日本とカナダの2拠点で仕事をする中で、世界で通用する人材がたくさんいるのに、その力を発揮できる環境が整っていないと感じたことが設立のきっかけです。
——事業の方針と、現在の制作体制を教えてください。
井崎:
ハリウッド準拠の制作体制に、AIなどの先端技術を組み合わせて、品質と生産性の両立を目指しています。
AIはクライアントの意向を尊重しつつ、ファイナルに影響しない下処理の効率化などに取り入れようとしています。
フルタイムのメンバーは10数名で、約半数はバンクーバーなど海外からリモートで参加しています。カナダやイギリス出身のメンバーもいます。
始業は、バンクーバーの夕方5時にあたる東京の朝9時です。今後は、日本の映像を世界標準のクオリティで届ける架け橋にもなりたいですね。
2026年1月設立のCG/VFXスタジオ。北米トップスタジオの制作知見に、グローバル水準のマネジメントとAIを含む先端技術を掛け合わせ、品質と生産性の両立を目指す。東京とバンクーバーのメンバーで活動中。
senpictures.com/ja
見積もりからITインフラの構築まで、一手に引き受けてくれた
——作業マシンにサイコムPCを選ばれた理由を教えてください。
井崎:
会社の拡大を見据えて、同じブランド、同等の構成でマシンを揃えたかったんです。
BTOでハイエンドマシンを扱う数社に見積もりを依頼したところ、サイコムさんの条件が圧倒的に良かった。メモリ価格の高騰が表面化し始め、案件も動いていたので納期も重要でしたが、他社からは希望どおりの回答が返ってこず、オーバースペックのNVIDIA RTX PROを勧められることもありました。
サイコムさんは要望を汲んで細かく調整してくださり、返信もとても早かったです。
——PC以外も依頼されたそうですね。
井崎:
窓口を1社にまとめたかったので、NASやインターネット回線の敷設までお願いしました。ローカルネットワークを10GbEで統一し、それに合わせてNASを導入する全体設計まで提案していただき、とても助かりました。
構成面では、予算に合わせて調整しつつも、メモリ128GBだけは死守しています。
東 弘樹氏(以下、東):
おかげで、快適に作業できています。
1,000人規模を見据え、マシンへの投資は惜しまない
——サイコムPCの使用感をお聞かせください。
東:
僕はモデリングがメインで、MayaやSubstance 3D Painterなど複数のソフトを同時に起ち上げても快適で、重いシーンを開いてもスペックが原因のトラブルはまずありません。
何より静かで、足元で重い処理をしていてもファンの音が気にならない。ここまで静かだと逆に怖いくらいです(笑)
——マシンへの投資については、どうお考えですか?
井崎:
この業界で一番高いのは人件費です。
アーティストの時間を削ることになれば、そちらのダメージの方がずっと大きい。だからこそ、作業の手を止めさせないマシンが不可欠です。これは、ハリウッドの現場で学んだ僕のポリシーです。
——今後の展望をお聞かせください。
井崎:
社名の「SEN」には、最先端の「先」、海外でも通じやすい「禅(Zen)」、そして1,000人の「千」といった意味を込めています。
ハリウッドでは、400〜500人規模でも小規模と見なされます。本気で1,000人規模を目指しているからこそ、マシンの構成もパイプラインも、最初の設計段階からその規模を前提に考えています。
パーツの選択肢が豊富な「Radiant GZ3600X870A」
「Radiant GZ3600X870A」は、AMD Ryzen 9000シリーズを搭載する、ミドルタワーのスタンダードPCだ。パーツの選択肢が多く、用途に合わせて柔軟に構成できる。
SEN PICTURESはゼネラリスト用に5台を導入し、CPUをAMD Ryzen 9 9950X、メモリを128GB、GPUをNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GBにカスタマイズ。マザーボードは社内ネットワークに合わせて10GbE対応のASRock X870 Taichi Creatorを選んだ。
デュアル水冷で、ハイパフォーマンス&安定性を両立「Lepton Hydro WSTRX50A」
「Lepton Hydro WSTRX50A」は、CPUとGPUをそれぞれ独立した水冷ユニットで冷却する、サイコムのデュアル水冷ワークステーションだ。長時間の高負荷でも安定したパフォーマンスを維持でき、ファンを低回転に保てるため静音性にも優れる。
SEN PICTURESはエフェクト専用機として、1台を導入。CPUはAMD Ryzen Threadripper 9970X、メモリは128GB(ECC RDIMM)、GPUはサイコムオリジナル水冷仕様のHydro LC Graphics GeForce RTX 5080 16GBという構成。
ご購入に関するお問い合わせ
株式会社サイコム
TEL:048-994-6070
e-mail:pc-order@sycom.co.jp
平日10時~12時、13時~17時(土日祝祭日はお休み)
www.sycom.co.jp
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cgworld.jp/special-feature/202609-sycom-griotgroove-07.html
TEXT & EDIT_NUMAKURA Arihito
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota