「ドスパラ」でお馴染みのサードウェーブがUnreal Engineエンジニア/アーティストを大募集!フルリモートを実現し全国から人材が集結中!
BTOのPC製造販売「ドスパラ」で広く知られるサードウェーブが、2020年9月より新規事業部門として起ち上げたXR部で、新たにリードエンジニア、教育サポート、Unreal Engineアーティストを募集している。そんなXR部のビジョンと求める人材像、また製造業からの転職者による実体験について話を聞いた。
室谷 将之 氏
XR部 部長
人事畑でキャリアを重ねながら社員・役員教育に従事してきたベテラン。XR部が設立されてからもUE教育事業の指揮を執ってきた。
山石 大樹 氏
XR部 3Dソリューション課 課長
UEのオンライン教育「TrainingCamp」の運営とコンテンツ制作のクオリティ管理責任者を務めている。
屋島 海志 氏
XR部 グループ長
兵庫県出身。東京での勤務を経て、現在は兵庫の自宅にて仕事をしている。3Dソリューション課のアーティストは事実上、グループ長の屋島海志氏ひとり。
サードウェーブでのUE事業起ち上げミッションリーダー職など3つの職種を募集
サードウェーブといえば、PCユーザーの誰もが知るショップの「ドスパラ」やPCブランド「GALLERIA」などハードウェアに関連した事業のイメージが強い。それゆえ、Unreal Engine(以下、UE)エンジニア募集へのイメージが直接的に結びつかない読者も多いかもしれないため、改めてここでサードウェーブのミッションステートメントをご紹介したい。それは「人々の創造活動の可能性を最大限にする」である。これに則り、2017年9月からは創造活動を後押しすべくUEの基礎技術習得を目的とした短期集中スクール「Training Camp」(トレーニングキャンプ)を運営している。これが今回募集している「XR部」の前身にあたる。
XR部の部長を務める室谷将之氏は、昨年オンラインでパーソナルトレーナーによるレッスンを運営する中で感じた気づきを次のように語る。「お客様はUEの技術習得のために受講されていますが、それはあくまで“手段”であって、本来の“目的”はUEを使ってコンテンツ開発や映像制作することだったのです。つまり教育の完了だけで送り出したのではお客様の“目的”を果たしていないのでは、と考えました」(室谷氏)。しかし、そこまでを達成するにはUEエンジニアの数が不足していた。「教育後のお客様のご要望を叶えるために、UEエンジニアの数を増やし、この技術を使ったその先のプロジェクトをサポートし、アウトプットまでをお付き合いしていきたい思いがあります」(室谷氏)
そんなサードウェーブでは3つの職種でエンジニア/アーティストを募集している。まずはシニアエンジニアだ。「現在、当社にいるエンジニアは一部経験者を除くと、業務システムの開発に従事してきた人間が多くて、ゲームエンジンやCGコンテンツにおけるプログラミング開発をしてきたメンバーが少ない状態です。そこをリードしていける人材を求めています。ゲーム/ノンゲーム問わずUEの経験が3年以上あり、他の言語での開発経験があることを重視しており、UEのブループリントに加えてC++ができればなお嬉しいです」(XR部 3Dソリューション課 課長・山石大樹氏)
第2が教育のサポートエンジニアだ。「教育の現場でお客様からの質問に知識的な正答を出しつつ、トレーナーのマネジメントも行えるリーダーを求めています。エンジニアとしての知識をもちつつ、お客様とのやりとりの部分も担っていただきたいと考えています」(室谷氏)。これまで開発と教育はチームが分かれていたが、今年の8月より組織改編が行われ、同じ3Dソリューション課に置かれるようになった。「開発側から教育のフォローをサポートしたり、現場で働く人間が研修を行うなど、開発と教育を連携させようと考えています。その際に技術のことをしっかりわかっているリーダーポジションの人と一緒に動けたらと思っています」(山石氏)
第3がゼネラリストの3DCGアーティストだ。現在、3Dソリューション課のアーティストは事実上、グループ長の屋島海志氏ひとりで担当しているという。室谷氏は「屋島が伝える技術を吸収率よく受け取り、少し時間がかかっても自走できる人を募集したいと考えています」と説明する。屋島氏は「リアルタイムレンダリングを扱う以上、最先端の技術や知見を随時アップデートする必要があります。デザイナーの中でもややテクニカルアーティスト寄りで、プログラミングのことはまだ詳しくないけれども、触ってみようという意欲のある方を募集しています。まずはUEやXRに可能性を感じている方と働きたいですね」と語る。
フルリモートワークが可能な理由と挑戦を促進し失敗を許す企業文化
続いてサードウェーブでの働き方について見ていこう。まず驚くべきことに、同社のエンジニア職はフルリモートで働くことができる。2022年2月に入社した屋島氏は「8月に開催された経営報告会で初めて室谷や山石と対面したほどでした」と笑う。このスタイルについての印象を率直に語ってもらった。「直属の上司である山石がエンジニアで、部長の室谷が人事部出身ということで、ITインフラだけでなくヒューマンスキルのサポートまで両面で支えてくれています。ほかにもeラーニングなどの外部研修も積極的に促進してくれています」と、充実した様子だ。
室谷氏はフルリモート勤務を継続できる施策について、「プロジェクトや期の始めなどでは、キックオフミーティングを行なって顔出しで様子を窺い、一丸となって仕事に向かう雰囲気づくりを忘れないようにしています」と話す。日々の業務のやり取りは、SlackやZoomに加えWeb用ナレッジ共有ツールのConfluence、リモートオフィスとしてGatherを使用している。「これらのツールをバーチャルオフィスのように活用し、チャンネルをとにかく増やしてコミュニケーションがとりやすい選択肢を増やすことを意識しています」(山石氏)
このフルリモートは屋島氏が考えていた人生設計ともピッタリ重なった。「私は兵庫県出身なのですが、最初は東京のCG会社でアミューズメント系のCGアーティストとして働いていました。そこから10年かけて徐々に地元に戻って働きたいと考え、次に大阪のゲーム会社へ移り、そこからさらに製造業のCGデザイナーとしてXR開発でキャリアを積みました。CGやXRの仕事や人材はやはり大都市圏に集中しやすいので、この仕事を続けるにしても大阪まで戻るのが限度かなと思っていたところ、サードウェーブでのこうした働き方を見つけ、前職で培ったXR研究の知見を活かせる仕事に就けました。現在は兵庫の自宅で仕事をしています。自分のようなUターン組にとっても、リモートワークはとても未来のある制度だと思います」(屋島氏)
また、XR部ならではの仕事の楽しさについて「失敗が許される文化がある」と、屋島氏は語ってくれた。「アジャイル開発の手法を採っているので、皆と相談しながら落とし込んでいきます。その際、山石がきちんとプロダクトオーナーとして管理してくれる安心感があります。何か新しい提案をしたときに、その内容をすべて自分が背負い込むのではなく、上司がきちんと責任をもってくれて、たとえ失敗してもそこからPDCAサイクルを回せば評価してもらえます。それによって臆することなく挑戦できる環境が構築されているのかなと感じます」(屋島氏)
最後に、CGアーティストからXRのビジュアライズまでを経験した屋島氏から、転職における原動力を聞くと、こんな頼もしい答えが返ってきた。「私が新しいことに対して抵抗感を覚えない性格ではあるのですが、ツールの変化を過剰に怖れないことが大事かなと思います。私はゲーム会社ではエフェクトアーティストで、要所要所でしかUEは使ってこなかったのですが、製造業に入ってからじっくりと触れることになりました。『なんとかなる』の心意気は、仕事を進める上で意外と重要だったりします。私自身がこうしたキャリアですので、ご自分の中で『無理だ』と決めつけずに、まずは一度ご相談していただければと思います」(屋島氏)
サードウェーブは下記職種を積極募集中!
◇ Unreal Engine シニアエンジニア
◇ Unreal Engine デザイナー
◇ Unreal Engine サポートエンジニア
【原則、在宅勤務】 現在のメンバーは関西から北海道まで各地からリモートワークで勤務しています
詳細はこちら:cgworld.jp/jobs/30635.html
TEXT_日詰明嘉 / Akiyoshi Hizume