CG・VFXをはじめとする日本のデジタルコンテンツ業界で活躍された方々をCGWORLD編集部の独自視点で選出し、その中から各賞を決める「CGWORLD AWARDS」。
第5回となる2019年度の大賞、そして各部門の最優秀賞をここに発表します!
大賞
ModelingCafe.Humanチーム
受賞理由:
日本国内のデジタルコンテンツにおける2018年の台風の目が「VTuber」だとしたら、2019年は「デジタルヒューマン」ではないでしょうか。その中でもModelingCafe.Humanチームが手がけるバーチャルファッションモデル「imma」は、SK-IIキャンペーンムービー『ピテラの伝説、再び』にて、生身の女優やファッションモデルとの共演を果たすなど、そのハイクオリティがCG・VFX表現が世間一般にまで届けられました。
映画などエンタメ領域はもちろん、3Dアバターのリッチ化に伴いフォトリアルな人物表現は今後さらに求められていくことは確実ですが、『第70回NHK紅白歌合戦』への出場も決定した美空ひばりのデジタルヒューマン制作も担当したModelingCafe.Humanチームは来年以降もこのシーンをリードすることが期待できます。
Users' Choice
ModelingCafe.Humanチーム
読者が選んだUsers' Choiceも同じく「ModelingCafe.Humanチーム」になりました。
作品賞:実写VFX部門
『キングダム』(SPADE&Co.)
Users' Choice
『ドラゴンクエストウォーク』発表PV(MARK)
作品賞:CGアニメーション部門
『BEASTARS ビースターズ』(オレンジ)
Users' Choice
『HELLO WORLD』(グラフィニカ)
作品賞:リアルタイムグラフィックス部門
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(フロム・ソフトウェア)
Users' Choice
『デビル メイ クライ 5』(カプコン)
作品賞:技能賞
3Dモデリングソフトウェア「XISMO2」(mdql)
Users' Choice
Procedural Environment『1,000の和室』(スクウェア・エニックス)
総評
おかげさまで第5回目をむかえることができました。「まずは10年(10回)」を目標に、少しずつ育ててきたつもりですが、今回は新たな試みとして読者のみなさんにも投票してもらう『User's Choice』企画を実施しました。
「CGWORLD AWARDS」は、アメリカのアカデミー賞に代表される業界団体が主催するものではなく、メディア主催の"勝手な表彰(賞)イベント"になりますが、雑誌を起点とするメディアに従事する者として、日本のデジタルコンテンツ創作の活性化に寄与できるように編集部一同努めてまいります。
CGWORLD編集長 沼倉有人