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近年、高画質・高品質な3DCG・映像コンテンツが、当たり前に求められるようになってきたデジタルコンテンツ制作の現場。4Kをはじめとしたリッチコンテンツに対応する充実した制作環境はもはや欠かせないものとなってきた。より良いスペックのPCを得るためには相応の予算が必要になってくるが、ハードウェアの知識を深めることで最もムダなく適切な仕様を、最も優れた価格性能比で購入できるようになる。
そこで、本稿では高いコストパフォーマンスと拡張性で知られるBTOメーカー マウスコンピューターで製品企画を担当する有藤 俊氏に、デジタルアーティスト向けのハードウェア選びのポイントについて伺った内容をまとめてみた。これから3DCG制作を始めたいと考える学生諸兄にはぜひ参考にしてもらいたい。

  • 有藤 俊氏

    株式会社マウスコンピューターで、主にプロフェッショナル・エンタープライズ向け製品の企画・マーケティングを担当している。 「日頃から多くのクリエイター様、制作会社様と製品仕様面からアプリケーション特性との相性まで、様々なディスカッションをさせていただき、得られたノウハウを製品やサービスに反映しています」。

ハードウェアはデジタルアーティストの仕事道具
まずは自分の業務内容に注目する

プロ野球選手が、長さ、重さなどを十分に考慮して「自分だけのバット」を選び出すように、デジタルアーティストが「自分に合ったハードウェア」を選び出すには、どうすればよいのだろうか。まずは、自分がどんなソフトウェアを使い、何の作業を行うことが多いのか意識することが重要だ。モデリングなのかアニメーションなのか、それともヘビーな動画をプレビューしながら編集したいのか。中心となる作業内容がはっきりしていれば、自ずと何を重視してシステムを選定すべきかが見えてくるだろう。

作業内容を把握した次は、3DCGコンテンツ制作業務と各PCパーツとの関係性について理解することが重要だ。どのようなパーツに注目し、どの程度のスペックを選べばよいかわかるようになる。自分の使っているソフトウェアのどの作業内容がCPU、GPU、メモリをどれくらい必要としているのか、因果関係をある程度でも押さえておくことで、適切な仕様のマシンをムダなく買えるようになる。少ないコストで効率的に、まさに「自分だけのハードウェア」を手に入れることができてしまうのだ。学生のうちからハードウェアの基礎知識を身に付けて、長く使える本物の道具選びを実現しよう。以下では3DCGコンテンツ制作にあたって最低限押さえておくべき、PCの各パーツの役割と選び方のポイントを紹介する。

これだけは押さえておきたい! PCパーツの役割と選び方のコツ

①CPU

CPUは人間で言うところの"脳みそ"だ。システム全体のパフォーマンスをコントロールする、もっとも重要なパーツと言ってよい。3DCGを制作するなら、Core i7は必須。最低でも4コア8スレッドのものを選んでおこう。「動画のエンコードを速くしたい」などの希望があれば、ちょっとフンパツして6コア12スレッドのものを選ぶという手も。いずれにせよ、CPUのランクを落とすことだけはおすすめできない。

まとめ:CPUはPCの脳みそに当たる最重要パーツ。インテルCore i7(4コア8スレッド)を強くおすすめ! 

②GPU

光や影の処理、色調整、爆発などのエフェクト、レンダリングといったあらゆる計算を担う、3DCGにおける超重要パーツ。学生ならば、3Dゲームにもクリエイティブにも強いGeForceをおすすめしたい。コストに対して高いパフォーマンスを発揮するのでGeForceを使い続けるプロも少なくないのだとか。安心して導入できるGPUと言えるだろう。更にプロ仕様のソフトウェアを買って本格的に制作をしたいなら、多少割高にはなるがDCCツールと動作保証のあるQuadroを選んでもよいだろう。

まとめ:グラフィック処理を行うパーツ。ゲームにも制作にも強いGeForceがおすすめ。プロ仕様のQuadroを選んでもよい!

③メモリ

OSを含むすべてのソフトウェアが使用する「作業中のデータ」を保管する場所。動画をはじめとする大容量のデータを扱うときは、それなりのメモリ容量が要求されるので注意しよう。容量が足りないと動作が極端に遅くなったり、最悪の場合、フリーズしてしまうため、自分の作業内容に適したスペックのものを選ぶ必要がある。おすすめは8GB以上だが、Core i7と組み合わせる容量は16GBからが主流だ。さまざまな世代、速度のものがあるが、容量だけをしっかりと見ておけばOKだ。

まとめ:作業中のデータを一時的に保管する場所。作業の目的に合わせて容量だけを見て選べばOK

④ストレージ

ストレージには、ディスクを回転させて読み書きを行うHDD、ICチップ内で読み書きを行うSSDの主に2種類がある。HDDは価格が安く、大容量のデータを保存できるところが特徴。一方のSSDは、高価だが読み書きが圧倒的に速いところが特徴だ。おすすめなのは、保存用にHDD、作業用にSSDと、ふたつのドライブが入ったもの。双方のメリットをいかしつつ適度な価格で、よりよい作業環境が実現できる。

まとめ:データを保管しておく場所。データの保存はHDD、作業中の読み書きはSSDと組み合わせて使いたい

マウスコンピューターおすすめマシン

続いて下記では、目的に応じたマウスコンピューターのおすすめ製品を紹介しよう。 自分の作業内容を意識しながら読んでもらいたい

場所を選ばずに制作活動に集中できる高性能ノートPC

  • MB-Kシリーズ

    ●CPU:Core i7-6700HQ
    ●GPU:GeForce GTX 950M
    ●メモリ:16GB
    ●ストレージ:240GB(SSD)
    ●TFT: 15.6型 FHDノングレア

    参考価格:109,800円(税別)

    <<製品はこちらから>>

3Dモデリングから簡単な動画編集まで対応するオールマイティ仕様、高速かつ耐衝撃性に優れたSSDを採用しているので、自宅や学校、仲間で集まって作業など、場所を選ばずに制作活動に集中できる高性能ノートPC。

ライティング、エフェクト、コンポジットまで軽々対応マシン

  • DAIV-DGZ500シリーズ

    ●CPU:Core i7-6700
    ●GPU:GeForce GTX 960
    ●メモリ:16GB
    ●ストレージ:2TB(HDD)
    参考価格:119,800円(税別)

    <<製品はこちらから>>

ライティングやエフェクト処理をリアルタイムにプレビューできる高性能GPUを搭載、アプリケーションの特性に左右されず、3DCGアニメーション制作に伴う、あらゆる高負荷な作業が快適に動作するデスクトップPC。

プロの現場でも使用されるハイエンド仕様

  • DAIV-DQZ500シリーズ

    ●CPU:Core i7-6700K
    ●GPU:Quadro M2000
    ●メモリ:32GB
    ●ストレージ:480GB(SSD)
    参考価格:179,800円(税別)

    <<製品はこちらから>>

ハイポリゴンの背景3Dを読み込んだり、爆発や水飛沫のような複雑なエフェクト処理を快適に動作させ、中小規模のポスプロやVFXまで対応。ストレージにSSDを480GB積んでいるので、重たい動画素材のリアルタイム表示・編集もサクサク。CPU/GPU共に高速レンダリング・エンコードが可能、タイムコストを意識した本格的なデスクトップPC。

プロの目線で選ばれるマウスコンピューター製品

続いて下記ではマウスコンピューター製品の導入事例を紹介しよう。プロ目線の選定基準が製品導入の参考になるはずだ。

CASE1:デジタルハリウッド大学

  • MB-Kシリーズ

    ●CPU:Corei7-6700HQ
    ●GPU:GeForce GTX 950M
    ●メモリ:16GB
    ●ストレージ:240GB(SSD)&500GB(HDD)
    ●TFT: 15.6型 FHDノングレア

2Dグラフィックから3DCG、ゲーム制作、映像制作まで対応

「本学の推奨PCの選定にあたって基準となった点は、「1.価格とスペックのバランス」、「2.長期保証への対応」、「3.サポート体制」の3点です。2Dグラフィック/3DCG/ゲーム制作/映像制作などこの1台で対応可能なスペックで3年間の保証が付けられること。3年後、学生が実現したい方向が定まったときに、やりたいことに特化したPCを購入したとしても、サブ機として問題なく使用できることを条件に選定いたしました。現状では学生からの故障の報告も上がってきてはいませんし、万が一問題が起こったときにもサポートが迅速に対応いただけることを評価しています。 (デジタルハリウッド大学 学生支援グループ 沖 昇氏)

CASE2:東映アニメーション

  • LITTLEGEAR

    ●CPU:Core i7-6700
    ●GPU:GeForce GTX 970
    ●メモリ:16GB
    ●ストレージ:480GB(SSD)&2TB(HDD)

UNITY開発に求められるもの全てがそろっていた

本製品をアニメ『正解するカド』の3Dフラクタル開発用に選択した理由としては、筐体がコンパクトでありながらハイパワーなCPU・GPUが搭載可能なことと、SSD+HDD+光学ドライブの3つのドライブを搭載することが可能なためです。Unity開発に求められる高速なリアルタイム性能と大容量コンテンツを格納できること、さらにはデモなど行う際の可搬性が優れている点を全てを満たしていたためです。 (東映アニメーション システム部 山下 浩輔氏)

TEXT_秋山由香(Playce)
PHOTO_蟹由香、弘田充