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リクルートイベント「クリ探 in 福岡」イベントレポート

リクルートイベント「クリ探 in 福岡」イベントレポート

去る5月21日(土)リクルートイベント「クリ探 in 福岡」が開催された。 東京で活躍するCGプロダクションが、地方でCGを学ぶ学生に向けて、"東京でCGクリエイターになる魅力"や"実際にどのような働き方をしているか"などを紹介するというイベントで、イベント前半はパネルディスカッション、後半は学生と企業の担当者が面談形式で話すことのできる時間が設けられた。

第1回目の大阪開催、第2回目の名古屋開催に続き、初の九州地方での開催となった今回。福岡県内の教育機関の学生、教職員はもとより、県外から足を運んだ参加者もいた。盛況となった同イベントの模様をお伝えしよう。


前半のパネルディスカッションでは、参加企業の株式会社エヌ・デザイン神央薬品株式会社株式会社スパイス株式会社ドロイズの4社の代表や採用担当者らによって、CG制作現場のリアルな会話がなされた。

パネルディスカッションは3部構成となっており、それぞれ「プロダクションの業種のコト」「東京のCG業界で働くコト」「採用されるコト」と切り口を変えて展開され、普段は聞くことのできない話に集まった学生らは熱心に聞き入っていた。

■第1部「プロダクションの業種のコト」


イベント冒頭、まずは各社の登壇者からそれぞれのプロダクションの紹介がされた。アニメーションのスペシャリストが集まる神央薬品、CG制作のほかweb制作やグラフィック制作も手がけるスパイスと、CM・PVをメインに広告系案件を幅広く手がけるドロイズ、そして実写・フルCG問わずハイクオリティな映像制作を手がけるエヌ・デザインといずれも特徴ある顔ぶれだ。

参加企業の中で唯一アニメーションのみを手がける神央薬品は、所属スタッフの多くがアニメーター、いわゆるスペシャリストである。 対して、ほかの3社はゼネラリストを中心としたスタッフ構成であり、その仕事内容や教育方法の違いが論じられた。

神央薬品のノブタ コウイチ氏は「何か一つに特化して学んだほうがスタッフのスキルの上達が早いと考え、アニメーションに特化した制作体制をとっています」と経緯を語った。 対してゼネラリストを中心とした構成のスパイスの喜藤 健介氏は「当社ではアニメーション、コンポジットなどの作業ごとに仕事を分担し、作業ごとにリーダーをおくという体制をとっていますね」と構成の違いを説明。 ひと口にCGプロダクションといっても、企業の規模や制作作品のジャンルだけでなく、スタッフの作業内容についても企業ごとに大きく違いがあることがわかりやすく紹介された。

■第2部「東京のCG業界で働くコト」


本イベントはもともと「東京で活躍するクリエイターがもっと増えて欲しい!」という考えから始まったということもあり、たびたび"東京で働く魅力"についても話が及んだ。

ゲームにしろ映画にしろ作品制作が1社のみで完結することは少なく、ほかの企業と協力して制作にあたることが多いが、東京にはゲーム、映画などジャンルを問わずCGプロダクションが集中しているということもあり、CGプロダクションどうしの横のつながりが強い、と講演者たちは語った。 また、幅広いジャンルの仕事があり、様々な仕事を経験することができる可能性が高いという点も東京で働く魅力ではないかとのことだ。

エヌ・デザインの藤田 卓也氏は「特にソーシャルゲームで3DCGが使用されることが多くなったため、ゲーム内で使用されるモデルの制作など関連した仕事が多くあるようです」と近年の状況を説明。

また「東京と地方とでは環境が大きく違います。CG関連のセミナーなども多く、情報交換などもしやすいですね。また、ソフトを販売している代理店も集まっているため、デモがあったりなど情報を集めやすい環境が整っています」とスパイスの林 丈二氏は東京で働く魅力を語った。

■第3部「採用されるコト」


最後の講演パート、第3部はポートフォリオや履歴書、面接といったスタッフ採用に直接関連する話題についてのパネルディスカッションとなった。

ポートフォリオに関しては、企業の担当者がどういった点を見ているのか、何を求めているのかといったことについて話し合われたが、多く聞かれたのが、ほかの応募者との違いがわかる作品を入れてほしいという意見だった。 ドロイズ 山浦 正裕氏は「オリジナルや、趣味でやっているものなど、学校の課題以外の作品があると良いと思います。とにかく自分がもっている特徴をアピールしてほしいです」と学生たちに求めた。

履歴書に関してもポートフォリオと同じように"自分らしさ"を表現してほしいという声が聞かれたが、エヌデザインでスタッフの採用を担当している阿部 広久氏は「当社だけでなく、他社にも提出できるような漠然とした志望動機を書いた履歴書を送ってくる方がいますが、それでは熱意が伝わりにくいです。なぜその企業に入社したいのか、具体的な動機を書いてほしいです」とアドバイスを送った。

講演の後に開かれた各社個別面談会の様子。多くの学生がパネルディスカッションで聞くことのできなかった各社の詳しい情報を尋ねたり、持参したポートフォリオを見てもらうなどしていた。



イベントに参加した学生たちからは
「自分の現状分析を行うことができ、これから何をすべきかの見通しが立ちました」
「基礎と理論、原理の大切さを知ることができ、今後に役立てることができそうです」
「今まで知らなかったCGの企業や仕事を知ることことができ、視野が広がりました」
「わかりやすく、詳しく質問に答えてくださり、参加して良かったと思いました」
「東京のCG業界の現状や、採用の話しがきけてとても良かったです」
といった感想がでていたことからも、充実した内容であったことが窺える。

また、クリ探実行委員会によると次回は9月に仙台での開催を予定しているとのことである。今後の展開に期待したい。


PHOTO_弘田 充


イベント概要

■出展企業
株式会社エヌ・デザイン
神央薬品株式会社
株式会社スパイス
株式会社ドロイズ

■開催概要
開催日:2016年5月21日(土)
時 間:13:30-18:00(開場13:00)
会 場:A.R.Kビル 2F
    〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-18-1
参加対象:学生(専門学校生、大学生など)、エンターテイメント業界を目指す方、教職員
参加費:無料(事前登録制)
主催:クリ探実行委員会

■セッション内容
イベント開始(13:30)
○東京のCG業界で働くコト(13:30~14:10)
・各社の紹介(ジャンル、組織)
・ワークフロー(職種)
・技術自慢、強み
・業種

○プロダクションの業種のコト(14:20~15:00)
・東京のプロダクション数
・東京はチャンスが多い=競争が激しい(個性が必要)
・自立、生活力

○採用されるコト(15:10~15:50)
・各社採用担当者によるフリートーク

○質疑応答(15:50~16:20)

○各社個別面談会(16:20~18:00)


本イベントに関するお問い合わせ先:ad@borndigital.co.jp

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