株式会社バンダイナムコスタジオは、社内のゲームクリエイターの働き方にフォーカスし、パフォーマンスを最大限発揮できる仕組みを取り入れたコワーキングスペースを、2022年10月3日にオープンした。同コワーキングスペースの名称「クリエバ(Creative Bubbles)」は、社内公募により決定した。
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■「クリエバ(Creative Bubbles)」について

コワーキングスペース「クリエバ(Creative Bubbles)」について
同コワーキングスペースはバンダイナムコスタジオ本社内に設置されており、社員なら誰でも利用することが可能である。ゲームクリエイターが最も働きやすい環境の実現を目指し全社アンケートを実施したところ、コワーキングスペースに対して「フリーアドレス席の導入」、「集中して作業できる個人ブースの設置」、「Web会議が行えるスペースの確保」を希望する声が多くあがった。こうした社員の要望に応えつつ、ゲーム開発を加速させるために必要不可欠なコミュニケーションが自然と生まれるような場も備えた形での誕生となった。今後は社内のコミュニケーション促進の場として、社員の交流会や研修などでの利用も見込んでいるという。

コワーキングスペース「クリエバ(Creative Bubbles)」設備について
【フリーアドレス席】
周りとコミュニケーションを取りながら仕事ができるスペース。気軽に席を替えられるので、就業中の気分転換やアイディア創出の場としても適している。また「ライブラリー」コーナーでは、ナムコの時代から現在まで、開発したタイトルにまつわるグッズや書籍が充実している。会社の歴史を知ることでもっと自社を好きになってほしいという想いが込められている。
【ミーティングルーム】
人数規模に合わせて選択できるよう6室を用意。すべての部屋にMAXHUB(※)を設置しているため、PC接続やオンライン打ち合わせもスムーズである。
※MAXHUBとは……この1台で「ホワイトボード」「プレゼン」「Web会議」などに活用できるモニター型のミーティングボードである。利用者がスムーズに使えるように弊社独自の社内マニュアルを用意された。
【フォンブース】
用途に合わせて3種類のフォンブースを設置している。作業スペースが広く取れる「Remote Cabin」、急なWeb会議にも対応できるように台数を多く設置した「One-Bo」は入り口のドアに任意でスモークが掛けられる。また、気密性が高く面接や秘匿案件にも適した「テレキューブ」も用意。業務の用途に合わせて選択することができる。
【フォトグラメトリスタジオ】
被写体をスキャンして3DCGモデルを作成するフォトグラメトリスタジオが誕生した。専門のエンジニアに限らず、すべての社員が利用できる。
【配信スタジオ】
専用機材が充実した「配信スタジオ」は、社員であれば誰でも使用できる。機材の制御はタブレットで簡単に操作できるほか、専門スタッフからのサポートも受けることができる。
​【L字型デスクエリア】
複数人での作業に特化し、コミュニケーションを取りやすいデスク配置になっている。新入社員やキャリア入社のレクチャーなどにも適している。同じエリアには健康に配慮した「昇降デスク」も設置している。
【プロジェクトルーム X・Y・Z】
大部屋でも3つの小部屋としても使えるスペースである。ゲームの開発フェーズに合わせて部屋の大きさをスケールアップできるのが特徴である。
【カフェスペース】
リフレッシュできる休憩場所として使用するほか、一部の席にはコンセントも配置しているため、打ち合わせにも適している。また、福利厚生の一環として、社員が無料で利用できるカップ式自動販売機を設置している。社員同士のちょっとした交流の場としての利用を見込んでいる。

■「クリエバ(Creative Bubbles)」設置の背景

長引くコロナ禍において、同社は2020年4月より在宅勤務へシフトし、それまでの働き方を大きく転換した。そうした中で、2021年6月に社長の内山氏から在宅勤務を中心とした働き方の方針が打ち出され、世界に通用するメジャータイトルを開発する集団となるためにどのようなオフィス設計を目指すのか、全社アンケートをもとに要望や改善点を徹底的に洗い出した。その結果、現時点で理想的なコワーキングスペースが誕生したという。

「クリエバ(Creative Bubbles)」という名称には、同コワーキングスペースが「クリエイションする場」になってほしい、「夢」や「野心」を追い求め続けてほしいという願いが込められている。「社員と会社が一緒になって作ったクリエイターのためのスペース」であることを意識付け、一体感を高めるために、社内公募により決定された。