ソフトウェア開発者のタム(谷口朝洋)氏は8月8日(金)、応力解析(Stress Analysis)の結果に基づいてインフィル(内部充填構造)の密度を調整することで、軽量かつ剛性の高い3Dプリントデータを実現する前処理ソフト「Strecs3D」を、オープンソース(BSD 3-Clauseライセンス)で公開した。WindowsとMacに対応する。
力の解析に応じて3Dプリンタのインフィルに疎密を生み出すソフトウェア「Strecs3D」を公開しました!
— タム/ Taniguchi Tomohiro (@tamutamu3D) August 8, 2025
力がかかる部分にのみ密なインフィルを生成することで軽量性と剛性の両立を実現します
ダウンロード↓https://t.co/pnPAbT7XPh
インストール方法や使い方のYouTubeリンクはツリーに #Strecs3D pic.twitter.com/DvbQlY4tZ6
Strecs3Dは、力のかかる部分には密なインフィルを、かからない部分には疎なインフィルを自動で生成し、3MF形式のファイルとして出力できるツール。パーツのSTLデータと、VTU形式の応力解析結果データをStrecs3Dにインポートすることで3MFを出力でき、Cura(UltiMaker社)やBambu Studio(Bambu Lab社)などのスライサーソフトで利用できる。

なお、タム氏はQiitaで日本語による詳細な利用方法の解説記事を公開している。
■Strecs3D(GitHub)
https://github.com/tomohiron907/Strecs3D
■Strecs3D入門:インストールから応力解析ベースの3Dプリントデータ作成まで(Qiita)
https://qiita.com/tomohiron907/items/d3285c855dc7a7e7ea62
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