アメリカKrea AI社は8月26日(火)、同社の画像・動画生成AIプラットフォーム「KREA」にリアルタイム動画生成機能を追加した。現在はベータテスト段階で、機能の利用には待機リスト(Wait List)への登録が必要となる。

KREAに新搭載のリアルタイム動画生成機能は、ユーザー操作に合わせて12fps以上のスピードで動画を生成する。テキストプロンプトに加えて、丸や四角などの図形描画、それらの変更がリアルタイムで映像に反映される。また、ユーザーの姿をWebカメラで撮影し、それをリアルタイムでアニメ風のキャラクターにするといった、ライブ配信向けの映像加工にも利用できるという。その他、画面のストリーミングにも対応しており、PCの画面操作やカーソルの動きをそのままアニメーション動画に変換することもできる。

リアルタイム動画生成機能は現在、待機リストへの登録を受け付けており、順次アクセスが可能になる予定とのこと。

■Announcing Realtime Video(公式ブログ、英語)
https://www.krea.ai/blog/announcing-realtime-video

KREAの動画生成について

Krea.aiトップページ

KREAは、Wan 2.2やKling 2.1、Veo 3、Runway Gen-4など、複数の動画生成AIモデルを切り替えて利用できる。

▲動画生成で利用できるモデルの一部

Text to Video、Image to Videoのほか、動画のスタイル変換(Video Restyle)、アップスケーリング、リップシンク、モーショントランスファー(ある動画の動きを別のキャラクターやオブジェクトに適用する機能)などの機能も備える。

KREAは無料でも利用でき、有料サブスクリプションは月8ドル(約1,200円)のBasicをはじめ、3種類が用意されている。

▲有料プランはBasic、Pro、Maxの3種類
▲Basicプラン利用時の、画像・動画生成可能数をモデルごとに示したもの

CGWORLD関連情報

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https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-Akuma-ai.html

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https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-KreaStage.html