アメリカKrea AI社は4月11日(金)、同社の画像・動画生成AIプラットフォーム「KREA」の機能に、3Dシーン生成機能「Krea Stage」を追加した。テキストプロンプトから空間を生成するだけでなく、その空間テーマにフィットした3Dモデルを数点生成し、自動配置する。シーン生成後に3Dモデルの追加や操作も可能。Freeプランのユーザーでも利用できる。

Krea Stageの利用方法

まずはKREAホーム画面にアクセスし、「Stage」を開く。テキストプロンプトを記述してシーンを生成する、またはあらかじめ用意された、空のシーン(Blank Scene)、月面着陸シーン(Moon Landing)、動物の宇宙探索隊(Animal Explorers)、森林内のインテリア(Forest Interior)という4つのサンプルシーンのいずれかを開く。

▲ホーム画面の一覧左下にある「Stage」。現在は実験的機能(Experiment)として提供
▲用意された4つのサンプルシーン

テストとして「kid's room in pastel color」とプロンプトを入力してシーンを生成してみたところ、「a child's room with soft pastel colors」と文章が補足され、ピンク色を基調とした部屋のスカイボックスが生成された。また、「机」、「本棚」、「クマのぬいぐるみ」、「ランプ」、「ラグマット」、「タンス」、「カーテン付き窓」という8つの3Dモデルがシーン内に自動配置された。

▲生成されたシーン。右上「World」タブには生成されたスカイボックスが表示され、再生成やライティングの変更(昼・夜・スタジオ)も行える。画面下部にはシーン内にある3Dオブジェクト一覧が表示されている。また、下部中央にはプロンプトウインドウもあり、3Dオブジェクトを生成して追加することもできる
▲生成された3Dオブジェクトは暫定的に配置されているだけ。各オブジェクトの選択・移動・回転・拡大縮小によりシーン内で調整する
▲カメラの設定。視野角とカメラ位置を調整できる
▲人型キャラクターにはリグのセットアップも可能
▲クマのぬいぐるみにボーンを入れてみた様子

作成したシーンをglTF形式でエクスポート

Krea Stageで作成したシーンはglTF形式でエクスポートでき、Blenderなどにインポートして利用できる。

CGWORLD関連情報

●テンセントの3Dモデル生成AI「Hunyuan 3D」にスケッチからの生成機能が追加! 登録ユーザーは1日10回まで生成可能

テンセントが3Dアセット生成AI「Hunyuan 3D」の公式Webサイト(プラットフォーム)に、スケッチからの3Dモデル生成機能を追加。UIを含む表示言語は中国語(簡体字)だが、ページを英語に翻訳することで、プロンプトを含め英語で利用できる。なお、Hunyuan 3DのWebサイトで生成したデータについて、商用利用などは認められていない。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-Hunyuan3D-Sketch.html

●3Dモデル生成AI「Meshy-5 Preview」リリース! Blenderアドオン、自然言語による対話形式によるモデル生成にも対応

Meshyが3Dモデル生成AI最新バージョンのプレビュー版「Meshy-5 Preview」をリリース。テクスチャからのライティング成分の除去(De-lit)、ジオメトリのシャープなエッジとリッチなディテール表現、テクスチャとジオメトリの正確な位置合わせなど、前バージョンと比較してより高品質なモデル生成を実現する。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-Meshy-5-Preview.html

●3Dモデル生成AIのTripoがBlenderアドオンに! 「Tripo MCP」リリース、CursorやClaudeを介して自然言語で対話するだけで3Dシーンを構築

Vastが3Dモデル生成AI「Tripo」をBlender内で直接利用できるオープンソースのアドオン「Tripo MCP」をGitHubでリリース。BlenderとAIコードエディタCursorやAIアシスタントClaudeなど外部ツールをMCP(Model Context Protocol)サーバを介して接続することにより、Blender内で直接、対話形式による3Dモデル生成が行えるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-TripoMCP.html