Vast社は3月23日(日)、3Dモデル生成AI「Tripo」をBlender内で直接利用できるオープンソースのアドオン「Tripo MCP」をGitHubでリリースした。BlenderとAIコードエディタCursorやAIアシスタントClaudeなど外部ツールをMCP(Model Context Protocol)サーバを介して接続することにより、Blender内で直接、対話形式による3Dモデル生成が行えるようになる。

なお、Tripo3D MCPには、オープンソースリポジトリとしてSiddharth Ahuja氏開発のBlenderアドオン「BlenderMCP」が利用されている。本アドオンについては下記を参照のこと。

■AIエージェントとの対話だけでRodinがBlender内で3Dシーンを生成! オープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」リリース(CGWORLD.jp)
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-BlenderMCP110.html

Tripo MCPでできること

上記は、AIアシスタントClaude 3.7 Sonnetにリファレンス画像と下記のプロンプトを提供することで、ClaudeがTripo MCPを介してBlender内に3Dシーンを構築する様子を収めた動画。対話形式の指示に従ってClaudeがTripoで次々に3Dモデルを生成し、Blender内でシーンを組み上げている。

Claudeに与えたプロンプト文:


Create a scene for an image using the Tripo API to generate models: 


List all items needed for the image scene and provide detailed appearance descriptions for each item. 


Generate 3D models for each item based on the descriptions using the Tripo API. 


Download all generated items and import them into Blender. 


Adjust the origin point of each model to be at the bottom of the model. 


Arrange all items according to the layout and proportions in the image. 


Add atmospheric lighting to enhance the mood.



プロンプト文意訳:


Tripo APIを使ってリファレンス画像の3Dシーン・モデルを生成してください。


画像のシーンに必要な全アイテムをリストアップし、各アイテムの外観詳細の説明を用意してください。Tripo APIを使って、説明に基づいて各アイテムの3Dモデルを生成します。


生成した全アイテムをダウンロードしてBlenderにインポートします。


各モデルの原点がモデルのボトムに位置するように調整します。


画像のレイアウトと比率に従って全アイテムを配置します。


ムードを高めるため、雰囲気のある照明を追加します。

特にClaudeをアシスタントとして利用する場合、プロンプトの自由度は高い。「Generate a 3D model of a futuristic chair.」といった単純かつストレートなものから、「While my requirements are brief, you are intelligent enough to develop a thorough, professional design plan.」(要求は簡潔ですが、あなたなら十分に詳細かつプロフェッショナルなデザインプランを作成できるはず)といったものでも良い。

あるいは、自律して問題を解決させるようなプロンプトも有効だ。「Analyze project constraints, optimize visual hierarchy, propose improvements, and implement your own strategy to develop a world-class project.」(プロジェクトの制約を分析してビジュアルのヒエラルキーを最適化し、改善策を提案したうえで最適な戦略を実行してください)。

▲Cursorを利用してシンプルなプロンプト「Add a Tripo-Generated Puppy to Blender」により子犬のモデルをシーン内に生成した例

Tripo MCPのセットアップ概要

▲Tripo MCPアドオンのインストール
▲APIキーを入力してMCPサーバを起動する

Tripo MCPの利用には、アドオンファイルのインストール、TripoのAPIキーの取得とMCPサーバの起動・セットアップ、AIコードエディタCursorやAIアシスタントClaudeとMCPサーバのコネクション設定が必要となる。詳しい説明は下記公式チュートリアルを参照してほしい。

■Boost Your 3D Workflow: How to Set Up Tripo in Blender and Sync with Cursor(公式チュートリアル記事、英語)
https://www.tripo3d.ai/blog/cursor-tripo-mcp-tutorial

CGWORLD関連情報

●AIエージェントとの対話だけでRodinがBlender内で3Dシーンを生成! オープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」リリース

Siddharth Ahuja氏がオープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」をリリース。また、3Dモデル生成AI「Rodin」の開発元・Deemos社は本アドオンのユーザー向けにAPIキーの利用を無償で提供。これにより、ClaudeなどのAIエージェントに対して自然言語による対話形式のプロンプトで指示を行うだけでRodinが3Dモデルを生成し、MCP(Model Context Protocol)サーバを介してBlender内でシーン構築を行うことができるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-BlenderMCP110.html

●3Dモデル生成AI「Tripo 2.5」公開! より正確なジオメトリ生成、PBRエフェクトの強化など

Vastが3Dモデル生成AI「Tripo 2.5」をリリース。Tripo 2.0からアルゴリズムが強化されたことにより、より正確かつ高精度のディテールの3Dジオメトリを生成できるようになったという。WebアプリとAPIプラットフォームで利用可能だ。
https://cgworld.jp/flashnews/202501-Tripo25.html

●3Dモデル生成AI「Rodin Gen-1.5 V1.0」公開! トポロジーや三角/四角ポリゴンメッシュの生成品質向上、PBRテクスチャなど

中国Deemos社が3D生成AI「Rodin Gen-1.5 V1.0」を公開。生成トポロジーの品質向上やAIがサポートする四角ポリゴンメッシュ生成、ディテール豊かでシャープな三角ポリゴンメッシュを生成する「PROモード」、PBRテクスチャの生成などの機能を実装している。
https://cgworld.jp/flashnews/Rodin-gen15.html