アメリカMeshy社3月28日(金)、同社3Dモデル生成AI最新バージョンのプレビュー版「Meshy-5 Preview」をリリースした。テクスチャからのライティング成分の除去(De-lit)、ジオメトリのシャープなエッジとリッチなディテール表現、テクスチャとジオメトリの正確な位置合わせなど、前バージョンと比較してより高品質なモデル生成を実現する。

Meshy-5 Preview

▲Meshy-4(左)とMeshy-5 Preview(右)での生成ジオメトリ品質比較
▲テクスチャからのライティング成分の除去
▲Meshyで利用できる4種類のワークスペース
▲「テキストからモデル生成」と「画像からモデル生成」では、AIモデルに「Meshy-5 Preview」を選択可能。1生成あたり10クレジットを消費
▲「テキストからボクセル生成」はアルファ版として提供中。1生成あたり5クレジットを消費。なお、「AIテクスチャリング」も1生成あたり5クレジットを消費する
▲プランはFree、Pro、Max、Max Unlimitedの4種類。手ごろなProプランは年払いで月2,468円。毎月1,000クレジットが付与され、生成モデルの非公開化(Priavte)、APIへのアクセス、リメッシャーへのアクセス、アニメーションなどが利用できる

Blenderアドオン

有料のProプラン以降のユーザーは、Blenderアドオンの利用が可能となる。アドオンを経由することで、生成したモデルを直接Blenderにインポートできるほか、コミュニティモデルのインポートも行える。

▲Blender内で直接モデルを生成できるほか、図のようにアセットブラウザを呼び出し、自身のモデルおよびコミュニティモデルをドラッグ&ドロップでシーンにインポートできる

■Meshy for Blender(Meshy Docs、英語)
https://docs.meshy.ai/blender-plugin/introduction

Meshy APIとMCPを組み合わせた対話形式によるBlender内でのモデル生成

Meshy APIはAnthropic社が開発したAI用の汎用プロトコルMCP(Model Context Protocol)を用いることで、自然言語による対話からBlender内でモデルを生成することもできる。上記動画では、自然言語の入力にAIコードエディタCursorを用いている。

CGWORLD関連情報

●3Dモデル生成AIのTripoがBlenderアドオンに! 「Tripo MCP」リリース、CursorやClaudeを介して自然言語で対話するだけで3Dシーンを構築

Vastが3Dモデル生成AI「Tripo」をBlender内で直接利用できるオープンソースのアドオン「Tripo MCP」をGitHubでリリース。BlenderとAIコードエディタCursorやAIアシスタントClaudeなど外部ツールをMCP(Model Context Protocol)サーバを介して接続することにより、Blender内で直接、対話形式による3Dモデル生成が行えるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-TripoMCP.html

●AIエージェントとの対話だけでRodinがBlender内で3Dシーンを生成! オープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」リリース

Siddharth Ahuja氏がオープンソースのBlenderアドオン「BlenderMCP 1.1.0」をリリース。また、3Dモデル生成AI「Rodin」の開発元・Deemos社は本アドオンのユーザー向けにAPIキーの利用を無償で提供。これにより、ClaudeなどのAIエージェントに対して自然言語による対話形式のプロンプトで指示を行うだけでRodinが3Dモデルを生成し、MCP(Model Context Protocol)サーバを介してBlender内でシーン構築を行うことができるようになる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202504-BlenderMCP110.html

●Meta、3Dオブジェクトのデータセット「uCO3D」公開! 3Dモデル生成AIなどに活用できるアノテーション付き高品質オブジェクトコレクション

Meta AI Researchの研究チームが3Dディープラーニングや3D生成AIの発展を目的として、新しい3Dオブジェクトのデータセット「uCO3D(UnCommon Objects in 3D)」を公開。
https://cgworld.jp/flashnews/202503-Meta-uCO3D.html