Scott Petrovic氏は9月24日(水)、オープンソース(MITライセンス)の自動リギング&アニメーションツール「Mesh2Motion」アルファ版Update 5をGitHubでリリースした。新しくドラゴン用のリグが追加されたほか、UX改善、glTFインポート品質の改善などの更新が施されている。

Mesh2Motionのアップデート5がリリースされました!
・スターターアニメーション(基本的な動き)を含む、新しいドラゴン用のリグを追加
・UXの改善と不具合の修正
・glTF形式のインポート問題を修正+新たにDAE形式をサポート(※DAE形式利用時は、モデルとテクスチャをZIPファイルにまとめる必要があります)


▲Update 5で追加されたドラゴンのリグ

Update 5ではまた、リギング作業改善のため、スケルトンのスケールとAポーズ補正を行う「Scale Skeleton」スライダも追加されている。

▲Update 5で追加された「Scale Skeleton」スライダ

Mesh2Motionは、Petrovic氏がAdobe Mixamoに触発され、同ツールに似た機能を持ちながらも、より柔軟で拡張性の高いツールを目指して開発されているWebアプリケーション。オープンソース(MITライセンス)として提供され、誰でも自由に利用・改変ができ、個人・商用利用を問わず無料で利用できる。

対応するリグは大きくヒト型(Humanoid)、四足歩行(Quadruped)、鳥(Bird)の3種類が用意されており、ヒト型のアニメーションについては、3DアーティストQuaternius氏Webサイト)がCC0ライセンスで提供するアニメーションライブラリが使われている。

Petrovic氏は10月22日(水)現在、アニメーションやリグの閲覧が行える「Explore」ページの開発に取り組んでいるとのこと。

Mesh2Motionの「Explore」ページを作成中です
このページでは、自分でモデルを読み込んでリグをビルドしなくても、利用可能なアニメーションやリグを閲覧できるようになります。
これは次のリリースで実装される予定です


8月15日(金)にリリースされたUpdate 4では、アニメーション動画のプレビューやダーク/ライトテーマの変更、ナビゲーションの改良、アニメーションプレイヤーなどの機能が実装された。

▲Mesh2Motion Alpha Update 4
▲Mesh2Motionの公式解説動画

■Mesh2Motion公式サイト
https://mesh2motion.org/

■Mesh2Motion(GitHub)
https://github.com/scottpetrovic/mesh2motion-app

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