Spark開発チームは2月21日(土)、オープンソース(MITライセンス)のThree.js向け3DGS(3D Gaussian Splatting)レンダラ「Spark 2.0 Developer Preview」をリリースした。本アップデートでは、LoD(Level-of-Detail)のレンダリングシステムや、Web上でワールドスケールの3DGSシーン描画のためのストリーミング機能が新たに実装された。
Spark 2.0 Developer Preview is now available: introducing Level-of-Detail (LoD) rendering and streaming for world-scale Gaussian Splats on the web.
— spark (@sparkjsdev) February 20, 2026
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「Spark」は、Webブラウザ上で動作する3Dグラフィックス用ライブラリ「Three.js」向けに開発された、高度な3DGS描画エンジン。
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▲Spark Examplesの一部 -
従来のバージョン0.1では、リアルタイムで処理できるスプラット数の限界や、GPUメモリ容量の上限、数GBにわたる大容量ファイルを読み込む際の読み込みエラー、広大な座標空間において計算精度が低下することで生じる描画の乱れ(Precision artifacts)など、現実の端末性能に起因する制約が課題となっていた。今回リリースされたSpark 2.0 Developer Previewでは、LoDのツリー構造による管理と、データを逐次読み込むストリーミング機能を中心に、システム全体が再構築された。
Spark 2.0 Developer Previewでは、あらゆるスプラットのデータを階層的なLoD表現に変換することが可能になり、1秒間の描画ごとに処理するスプラットの割り当て上限を固定できるようになった。これにより、複数のオブジェクトを組み合わせた場合でも、端末の性能に関わらず、カクつくことなく安定した表示速度を保つことができる。
また、空間データの読み込みには新たにRAD形式を採用し、大まかな全体像から徐々に高精細なディテールへと解像度を上げていくストリーミング方式(Coarse-to-fine loading)を導入。さらに、直近で使用されていないデータを破棄してメモリをやり繰りする仕組み(Shared LRU splat pager)により、GPUのメモリ消費を常に一定の上限内に抑え続けることが可能となった。これに加えて、より高精度なデータエンコード方式(ExtSplats encoding)や、巨大なファイルを少しずつ読み込んで処理する標準規格(ReadableStream)もサポート。Webブラウザ上での大規模な3DGSシーン表現能力が向上している。
■Spark 2.0 Preview
https://sparkjs.dev/2.0.0-preview/
■Spark 2.0 Documentation
https://sparkjs.dev/2.0.0-preview/docs/
■Spark: An advanced 3D Gaussian Splatting renderer for THREE.js(GitHub)
https://github.com/sparkjsdev/spark
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