スタジオダックビル合同会社は3月6日(金)、3DGS(3D Gaussian Splatting)を用いた無料のWebアプリ「SplatStroll Avatar」のテスト版をリリースした。手持ちの3DGSデータをブラウザに読み込ませるだけで、空間の地形を自動で解析し、歩行可能なエリアを検出する。本サービスは同社の研究開発成果を体験する目的で無料公開されており、個人や法人、商用利用を問わず無償で利用できる。

ブラウザだけで3DGSから仮想空間を創るアプリ『SplatStroll Avatar』のテスト版を公開します。
持っているデータをブラウザにドロップするだけで自動的に空間が生成されます。
PCでもモバイルでもOK。PLY、SOG、SPZなど幅広く対応。
VRMモデルがあればアバターも変更可能!
モバイルはほとんど未検証ですが、ScaniverseのSPZも表示できることは確認しています。
穴にハマって出られなくなったら”F"キーで空を飛んでください。好きな位置にダブルクリックでアバターを移動できます。


「SplatStroll Avatar」は入力した3DGSデータから歩行可能な地面や壁、段差をリアルタイムに自動検出し、仮想空間を作成する。その空間内をアバターで自由に移動したり、自律的に空間内を障害物を避けながら歩き回る自動おさんぽ機能を使ったウォークスルーしたりといった体験が行える。VRMまたはFBXファイル形式のカスタムアバターの読み込みにも対応。動作はPCのブラウザに加えてスマートフォンにも最適化され、画面に触れて動かすタッチ操作が行える。

3DGSの空間解析処理は全てローカル端末のWebブラウザ内で実行され、利用者のデータが外部サーバに送信されることはない。

『あなたの3Dシーンが歩ける世界になる』
数百万点の3DGS点群からブラウザ内で地形を自動解析→歩行可能エリアを検出
アバターが自律歩行
サーバー不要、ブラウザオンリー
スマホもタッチ操作で動く
SplatStroll Avatar テスト版を公開しました!
本サービスは、スタジオダックビルの 3D Gaussian Splatting に関する研究開発成果を、一般の方に体験していただく目的で無料公開しています。


  • ▲SplatStroll Avatarのシーン作成画面
  • ▲スマホのブラウザから利用。タッチUIが搭載されている
▲サンプルシーンも用意

■SplatStroll Avatar — 3D Gaussian Splatting の世界を、歩こう。
https://studioduckbill.jp/3DGSLabo/SplatStrollAvatar/

3/22のアップデートではカメラ位置表示機能などを追加

▲3/22にはテスト版のアップデートを実施

『あなたの3Dシーンが、歩ける世界になる。』 #SplatStrollAvatar テスト版、アップデートしました! 
新サンプルはXGRIDS PortalCamで撮影した三崎港周辺の昭和レトロな街並み(32M Splats)
カメラ位置表示など、便利機能・実験機能を多数追加。
ぜひ触ってみてください!
カメラの撮影位置情報はCOLMAPフォルダー(cameras.txt + images.txt)または transforms.json に対応しています。
解析した地面情報を端末側で記憶したり、細かい改善点も多数入っています。
全部Webブラウザ内の処理です。
新機能のカメラ位置表示の上手くいった/おかしいなどのレポート歓迎!
3DGSファイルに続いて、3DGS生成に使った時のCOLMAP or transforms.jsonをD&Dするだけ。
カメラ密度に応じて自動スケール。密集撮影でも疎な撮影でもいい感じに調整。幅と高さは焦点距離と画像サイズから実際の画角再現。
カメラ位置に対応するソースの写真表示もローカルPCのブラウザ処理だけで技術的にはできます。UXを考え中なのでまだテスト版には実装されていません。
乞うご期待。


▲カメラの撮影位置をワイヤーフレームで可視化

SplatStroll Avatarテスト版は3/22にアップデートが実施され、実在の港町の街並みを再現した新しいサンプルシーンが追加されたほか、カメラの撮影位置を可視化する便利な機能が実装された。3D空間の生成に使用した写真のカメラ位置や向きを記録したデータであるCOLMAPやtransforms.jsonを読み込むことで、どの場所から撮影されたかを空間上に直感的に表示できる。密集して撮影された場合でもカメラの目印が自動で調整され、実際に撮影した際の見える範囲である画角も正確に再現される。

利用条件について

SplatStroll Avatarテスト版は、スタジオダックビルが取り組む3D空間生成技術の研究開発の成果を一般に広く体験してもらう目的で、そのままの状態(現状有姿、AS IS)にて無料公開されている。そのため、動作の保証や個別のサポートは提供されておらず、予告なくサービス内容の変更や停止が行われる場合がある。

利用範囲については、ユーザー自身が保有する3Dデータを本サービス上で表示したり、その映像をSNSなどで共有したりする用途であれば、個人や法人、商用利用に関わらず無償で利用可能。ただし、Webサイト内の画像やプログラムなどのコンテンツ自体の著作権は同社に帰属しており、無断での複製や改変、再配布は禁止されている。

■SplatStroll Avatar ご利用条件(ページ最下部)
https://studioduckbill.jp/3DGSLabo/SplatStrollAvatar/

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