Chaos Software社は4月14日(火)、レンダラ「V-Ray」のBlender向け無料版「V-Ray for Blender Community Edition」の提供を開始した。初心者や個人クリエイターの利用を目的としており、無料でライセンスが提供され、90日間ごとのライセンス更新も無償で行える。商用利用や大規模パイプラインでの運用を想定したサブスクリプション形態での有料プランも継続して提供され、月額33ドル(約5,237円)、または年間198ドル(月額換算16.5ドル、約31,422円)。

「V-Ray for Blender Community Edition」は、Chaos Webサイト上のフォームからアカウントにログインして申請を行うことにより、無料ライセンスが即座に有効化される。更新手続きはユーザー管理ポータル「My Chaos」から無料で行う。Chaos社の想定するユーザーは、3DCGを始める学生や初心者、教育者、単独のクリエイターや小規模なプロジェクトのコンテンツクリエイター。また、研究者やアドオン開発者によるV-Ray互換性検証環境としての活用も想定されている。

有償プランとの機能比較

V-Ray for Blenderは「Community Edition」、「有料版の30日間無料トライアル」、「有料サブスクリプションプラン」の3種類で提供される機能が異なる。

ライセンスとサポート体制について、「Community Edition」は無料で90日間(3ヶ月)、「有料版の30日間無料トライアル」は無料で30日間(1ヶ月)利用できる。公式のカスタマーサポートを受けられるのは「有料サブスクリプションプラン」のみだが、ユーザー同士で助け合うピア&コミュニティサポート(CGconnect)、製品ドキュメント、学習リソース(Chaos Academyなど)はいずれのオプションでも共通して利用可能。なお、製品アップデートによる新機能追加は「Community Edition」にも提供される。

出力品質に関しては、「Community Edition」は最大2K解像度(2560×2560)および8ビットに制限。「有料版の30日間無料トライアル」と「有料サブスクリプションプラン」では解像度無制限、32ビットの高画質出力が可能となる。

機能面では、クラウドレンダリングが全オプションで利用可能となる一方、クラウドでの共同作業やAIを活用したツールは、「有料版の30日間無料トライアル」と「有料サブスクリプションプラン」のみに開放されている。

無料の3Dアセットについては、「Community Edition」でも1万4,000点以上にアクセス可能。「有料版の30日間無料トライアル」と「有料サブスクリプションプラン」では選択した契約内容に応じたアセットが提供される。

なお、バッチレンダリングや分散レンダリング、V-Ray専用フォーマットへの書き出しや既存の制作パイプラインへの統合といった業務向けの機能は、「有料版の30日間無料トライアル」と「有料サブスクリプションプラン」に限定されている。

有償サブスクリプションプランについて

V-Ray for Blender」有償サブスクリプションプランは、制限のない完全なV-Rayの機能セットと公式サポートを提供する。AIを活用したツールや大規模なチームコラボレーション、シームレスなパイプライン統合などの機能も提供される。サブスクリプションは月払いの場合が月額33ドル(約5,237円)、年払いの場合は年間198ドル(月額換算16.5ドル、約31,422円)。

■V-Ray for Blender Community Edition 公式ページ
https://www.chaos.com/vray/blender/community

■V-Ray for Blender 公式ページ
https://www.chaos.com/vray/blender

■V-Ray for Blender(Chaos Docs)
https://documentation.chaos.com/space/VBLD

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