Unity Technologies社は7月22日、韓国・ソウルで開催中のイベント「Unite Seoul」において、次世代オーサリングプラットフォーム「Unity 7」の計画およびロードマップを発表した。Unity 7はUnity 6のアーキテクチャを直接引き継ぎ、プロジェクトの大規模な再構築や新言語の学習を必要とせず、破壊的変更を伴わずに移行できる。本バージョンは2026年12月に早期ベータテストを開始し、正式リリースは2027年第1四半期を予定している。

CoreCLRによるコアシステムの刷新と制作の高速化

「Unity 7」のコアシステムは、クロスプラットフォーム環境でプログラムを高速に実行するための共通言語ランタイム「CoreCLR」により刷新される。開発パイプラインのあらゆる側面が大幅に高速化され、テストプレイを即座に開始できる「Play Mode」の素早い起動、変更されたコードのみを対象として処理を短縮する「Domain Reload(スクリプトの変更をエンジンに反映させるための再読み込み処理)」を実装。また、シェーダビルドの時間が最大90%短縮されるなど、イテレーションの速度と創造的な作業フローを維持できる環境を整備している。

外部ツールと連携するオープンなエコシステム

Unity 7では、新たに導入されたCLIとパブリックAPIにより、重いフルエディタを都度立ち上げることなく、使い慣れた外部のDCCツールなどから直接アセットの検証やビルドのプッシュが可能となる。また、無償で利用可能なMCPを介して、コーディングエージェントをUnityに直接組み込むこともでき、AIと連携した次世代のパイプライン構築を後押しする。

Surface Cache GIによるリアルなライティング表現

クリエイタークレジット:サクラウサギ

グラフィックス面では「Surface Cache GI」を実装。リアルタイムグローバルイルミネーションが大きく前進し、あらゆるプラットフォームでより豊かで現実的なライティングとビジュアル表現を実現する。Surface Cache GIは、ニューラルアップスケーリング技術によりシャープなグラフィックスを提供。ハイエンドPC向けの高精細な表現からモバイルデバイスまで、パフォーマンスの大きな損失を避けながらシームレスにスケールさせることが可能とのこと。

■Unity 7公式Webサイト
https://unity.com/releases/unity-7

CGWORLD関連情報

●「Unity AI」オープンベータ開始 エディターに統合されたAIアシスタント、AIモデルをUnityに接続するAIゲートウェイ、MCPサーバから構成

Unity Technologiesが、Unity 6以降を対象としたゲーム開発を支援するAI機能群「Unity AI」のオープンベータ版をリリース。エディターに統合されたエージェント機能を中心に、サードパーティ製のAIツールを接続できる拡張機構、外部の開発環境からエディタを直接制御する機能などを備える。Unity Pro以上の上位ライセンス契約者は追加費用なく既存のシート内で利用可能で、Personal版ユーザーにも14日間の無料トライアルが用意される。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202605-UnityAI.html

●Unity上で動作する照明制御システム「Art-Net DMX Lighting for Unity」リリース オープンソース、商用利用可

Oshino氏が、Unity上で動作する照明制御システム「Art-Net DMX Lighting for Unity」をGitHubで公開。本システムは、実際の舞台照明などで用いられる標準的な通信規格のDMX信号を、ネットワーク経由で送受信するプロトコルのArt-Netを介してUnityで受信し、バーチャル空間内の照明をリアルタイムに制御できるオープンソースのプロジェクト。ソースコードおよびUnityアセットは商用利用も含めて自由に使用・改変ができるMITライセンスで提供されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202603-Art-NetDMX.html

●コーディング不要の産業向け3Dアプリケーション制作ツール「Unity Studio」リリース! Webブラウザで迅速にプロトタイプやシミュレーションアプリを制作・共有

Unity Technologiesがコーディングや専門知識を必要とせずにインタラクティブな3Dアプリケーションの作成と共有が行えるWebベースのエディタ「Unity Studio」を一般公開。産業分野における3Dデータ活用のハードルを下げることを目的とし、専用ツールのインストールが不要な点が特徴となる。サービスはサブスクリプションで提供され、1シート年間799ドル(約127,600円)。30日間の無料トライアルが用意されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202603-UnityStudio.html