ケンブリッジ大学インペリアル・カレッジ・ロンドン、および独立系研究者からなる研究チームは8月4日(火)、室内スキャンデータを操作可能な3Dシーンへと変換するオープンソース(Apache-2.0ライセンス)のツールキット「LiteReality-Agent」を発表した。専用のiOS向けLiDARスキャナアプリ「LiteReality」で室内を撮影するだけで、自律型AIエージェントがデータを解析し、可動アセットを含むインタラクティブな3Dシーンを構築する。

自律型エージェントによるレンダリングと品質管理のループ

▲約1年前に発表した技術「LiteReality」のワークフロー。入力されたスキャンデータから、シーン解析、オブジェクト検索・再構成、マテリアルペインティング、最終的なプロシージャルシーンアセンブリまで、4つの主要な処理ステージが存在する

「LiteReality-Agent」は、3D空間のジオメトリ、マテリアル、可動構造の全てを「Room.py」という単一のPythonプログラムとして保持。AIエージェントは生のメッシュデータを直接編集するのではなく、このコードの行を書き換えてシーンを構築する。

自律型AIエージェントは、スキャンデータから空の部屋を再構築した後、反復的な編集作業を開始する。コードの編集、結果のレンダリング、現実のキャプチャとの比較、評価という4工程のサイクルを自動で回すことで、スキャン画像と生成結果の差異を徐々に埋めていく。品質管理を通過するまでコードの自己修正が続くことから、最終出力シーンはフォトリアルな品質に達するという。

プロンプトによる自由なレイアウト変更と物理的整合性

LiteReality-Agentでは、シーン全体がコードとして記述されている。そのため、ユーザーがテキストプロンプトで「壁をむき出しのレンガにする」「ウォールナットのパネルを張る」といった指示を出すだけで、即座にテクスチャリングが再実行される。また、部屋の家具の再配置や装飾の追加においても、既存のジオメトリを壊すことなく、オブジェクトの接地状態やコリジョン回避を維持したままレイアウトを更新。ドアの開閉範囲を避けて照明器具を配置するなど、物理的な破綻のない、高度な空間認識能力を備える。

完成したシーンは単なるスキャンモデルではなく、完全にオーサリングされたデータとなる。そのため、カメラビューに合わせてピクセル単位で正確なセグメンテーション、深度、法線、アルベドといった各種レンダリングパスを出力できる。

■LiteReality-Agent(プロジェクトページ)
https://litereality.github.io/Litereality-agent-site/

■LiteReality-Agent: An Agentic System for Interactable 3D Indoor Scene Reconstruction(ブログ)
https://litereality.github.io/Litereality-agent-site/litereality-agent-post/

■LiteReality-Agent(GitHub)
https://github.com/LiteReality/LiteReality-Agent/

■LiteReality(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/litereality/id6774158260

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