たかゆ氏は8月18日(火)、光源や材質、反射、大気、レンズによる3Dシーンの見え方のちがいを比較できる、光表現のリファレンスサイト「光リファレンス」を公開した。照明・材質・環境のパラメータ設定によってどのようにルックが変化するかを、基準状態と比較しながら確認できるほか、調整した材質や反射の振る舞いを、900ピクセルの正面アングルのPNG画像、または5度ずつ回転する24フレームのループGIFアニメーションとして保存できる。

光と材質の相互作用を比較する105種類の網羅的プリセット

▲「自然光」カテゴリのプリセット一覧と、プリセット「朝日」

「光リファレンス」は、自然光から人工光源、ガラスの屈折、大気散乱に至るまで、全10カテゴリー・105種類のプリセットを搭載。直射日光や月光による自然光の振る舞いから、白熱灯やネオン管などの人工光源の配光特性、さらには本影・半影やアンビエントオクルージョンなどの影と遮蔽まで、物理ベースの光の挙動を網羅する。ユーザーは同じ3Dモデルに対して異なるライティングを瞬時に切り替えられ、複雑な光学現象を直感的に確認できる。

  • ▲「照明と影」カテゴリの「ソフトシャドウ」
  • ▲「影と遮蔽」カテゴリの「ブラインド越しの光」

照度や露出などの物理値をリアルタイムで確認可能

精密な画づくりにも対応できるよう、光束(lm)、光度(cd)、照度(lx)、露出(EV100)はリアルタイムで確認可能。といった物理単位や色温度による指定が可能である。また材質設定では、ラフネスや金属度、屈折率(IOR)、異方性反射、クリアコートの調整にも対応する。

テクスチャマスクを用いた材質検証と部分ホログラム生成

任意の画像テクスチャを読み込み、材質の反射や写り込みの質感をプレビューする機能も備えており、任意の画像や白黒マスクを指定して、光る範囲を限定した特殊なシェーダ検証も行える。

ホログラム表現においては、結晶スパークル、オイルスリック、虹色コースティクスなどの多種多様な干渉・回折パターンを用意。しきい値やきらめきの密度を調整しながら、ゲームや映像演出で用いる特殊マテリアルの挙動をブラウザ上でシミュレーションできる。

■光リファレンス
https://light-reference.takayustudio.jp

CGWORLD関連情報

●Maya、Blender、UEなど3Dツール間の座標軸変換を理解できるWebツール「3D座標系 変換ビジュアライザ」公開

aike氏が3Dツール間の座標軸変換を視覚的に理解・検証できるWebツール「3D座標系 変換ビジュアライザ」を公開。Unity、Unreal Engine、Godot、Blender、Maya、glTF、OpenGL、Direct3Dといった3D制作環境やグラフィックスAPI間において、3Dモデルの「同じ向き・同じ位置」を保つための座標変換行列の仕組みをインタラクティブなWebページで解説している。表示は日本語と英語で切り替え可能。なお、本プロジェクトのソースコードはオープンソース(MITライセンス)で公開されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202608-3DTR.html

●Lucas Piazzini氏、現実の金属における微細な傷が引き起こす複雑な反射の物理的メカニズムとレンダラ上で再現するための複数のアプローチについて比較・解説する動画を公開

ILMのジェネラリスト・Lucas Piazzini氏が動画「Forgotten Metal Knowledge | Vray, Cycles, Arnold..」を公開。映画『アイアンマン』(2008)のCGスーツに見られる金属表現「Reflection Tail-off(反射のテールオフ)」現象に着目し、現実の金属における微細な傷が引き起こす複雑な反射の物理的メカニズムと、それをV-RayやBlender(Cycles)、Arnoldレンダラで再現するための複数のアプローチについて比較・解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202608-MetalKnowledge.html

●Hugh Chew氏、UE5におけるベイクされたライトの重要性を解説する動画を公開 基礎知識からLumenとのパフォーマンス比較まで

Zeromatter社のStaff Material Artist・Hugh Chew氏が動画「Why Baked Lighting Still Matters in Unreal Engine」を公開。本動画は、同氏がUnreal Engine 5におけるライティングを解説するシリーズ3部作の完結編。Lumenなどのダイナミックライティングが主流となる中、なぜ依然としてベイクされたライトが重要なのか、その仕組みから実務的な最適化手法までを包括的に解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202607-UE-BakedLight.html