Unity Technologiesは8月12日(水)、公式YouTubeで動画「The road to Unity 7 | Unite Seoul Keynote Engine highlights」を公開した。次期メジャーアップデート「Unity 7」に向けた技術的なロードマップや、次世代のライティング機能、ニューラルネットワークを用いたリソース圧縮技術、エディタを介さない新たなWebベースのアセット修正手法など、最新エンジンのハイライトを16分の動画にまとめている。
事前計算を不要にするリアルタイムGI技術「Surface Cache GI」
「Unity 7」には、新たなグローバルイルミネーションシステム「Surface Cache GI」が搭載される。従来、高品質な間接光を表現するためには、ライトマップのベイクに膨大な時間を費やす必要があったが、Surface Cache GIでは、ディフューズの間接光をリアルタイムに計算・更新できるようになる。動的なジオメトリの変化や、プロシージャルな環境、さらには24時間の昼夜サイクルといった動的な環境変化にも自然に追従する。
また、Screen Space Reflections(画面空間反射)や新たに導入されたGround Truth Ambient Occlusionと組み合わせることで、サーフェスの質感をより豊かに表現できるという。Surface Cache GIはURP(Universal Render Pipeline)ベースで構築されており、ハイエンドPCのハードウェアレイトレーシングから、コンピュートシェーダをサポートするモバイル端末まで、幅広いデバイスで60fpsの安定したパフォーマンスを発揮するとのことだ。
ニューラル技術による大幅なテクスチャ圧縮と「Unity Neural」
また、Unity 7では、レンダリングパイプライン全体をニューラル推論によって加速させる新機能群「Unity Neural」も搭載される。その中心となるのはNeural Texture Compression(NTC)。学習済みのモデルを用いて、従来の圧縮フォーマットを遥かに超える効率でテクスチャをほぼロスレス品質で圧縮できるという。
NTCの適用により、ランタイム時のメモリ使用量は50%以上削減、ディスク上のファイルサイズも約70%縮小できるという。ディファード(遅延)レンダリングにおいて、低解像度のGバッファを用いてから再度アップスケールするといった、レンダリング負荷を下げるためのクリエイティブな活用も可能となる。推論エンジン「Unity Sentis」のアップグレードにより、ローカルで学習したモデルをサーバ通信なしで直接各デバイス上で実行できる点も大きな変更点だ。
エディタを開かずに完結するWebベースのアセット修正ワークフロー
Unity 7では新たなWebベースのダッシュボード機能も提供される。実機プレイ中にテクスチャの不具合などを発見した場合、従来はスクリーンショットを撮ってエラー報告を行い、担当者がUnityエディタを立ち上げてプロジェクトを再インポートするという手間が発生していたが、新しいワークフローでは、エラー情報とプロジェクトのリビジョンが紐付いたリンクを共有するだけで、担当者はWebブラウザ上のダッシュボードから直接該当アセットにアクセスできる。そして、ブラウザ上で正しいテクスチャをドラッグ&ドロップするだけで修正が完了し、ライティングやアニメーション、物理演算が含まれたゲーム本編と同一環境の3Dプレビューで結果を確認可能だ。
新たに提供されるCLI(Command Line Interface)では、Webブラウザ上での変更を直接GitHubなどのバージョン管理システムにコミットし、さらにクラウド経由でターゲットデバイスへ即座に変更を反映させることもできる。
PolySpatialによるUnreal Engineへのネイティブ同期
講演終盤では、Epic Gamesとのパートナーシップにより、Unityで制作されたゲームを「Fortnite」内でネイティブに描画する取り組みも紹介。Unity上でシミュレーションされたゲーム環境が、Unreal Engine側でそのままレンダリングされるデモを披露した。
また、Unreal EngineのアバターがUnityで構築されたワールド内を走り回り、物理演算やライティング、入力といった要素が2つのエンジン間で完全に同期するデモも披露した。このクライアント・サーバ間の基盤プロトコルには、マルチプレイヤー機能への対応を第一に設計した「PolySpatial」と呼ばれる技術を採用している。
■The road to Unity 7 | Unite Seoul Keynote Engine highlights(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=c-ewWHQk_Sc
CGWORLD関連情報
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202605-UnityAI.html
●Unity上で動作する照明制御システム「Art-Net DMX Lighting for Unity」リリース オープンソース、商用利用可
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202603-Art-NetDMX.html
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202603-UnityStudio.html