株式会社キャドセンターは6月22日(木)、同社が展開する3D都市データ「REAL 3DMAP」シリーズの最新版として「REAL 3DMAP TOKYO for XR」を発表した。本データは2017年リリースの「REAL 3DMAP TOKYO for VR」のアップデート版として提供されるもの。バーチャルプロダクションやxRスタジオといった、昨今のリアルタイム3Dコンテンツ制作環境の拡大に伴い、メタバースやゲームコンテンツ制作に便利なUnity形式で提供される。

REAL 3DMAP TOKYO for XRの特徴は、建物などを全て3Dモデル化したことによる加工性と、フォトリアルなテクスチャによる表現力、そしてリアルタイム3Dに適したデータの軽量化&最適化。

いわゆる「白箱」と呼ばれるテクスチャなしのデータ、フォトグラメトリによる加工性の低いデータ、架空の都市データなどの製品とは異なり、現実の都市空間を利用しやすい形で提供しているという。

同社は本データの活用先として、ゲームやVRをはじめ、都市開発や災害シミュレーション、不動産建築における日照や眺望検証などを提案している。

株式会社キャドセンターについて

20年以上にわたり3D都市データの整備と活用を行う企業。自社データを利用したコンテンツ制作のほか、国土交通省「PLATEAU」のユースケース創出にも参画し、防災VRやデジタルツインの開発を手がけている。

同社「REAL 3DMAP」はフォトリアルで詳細に表現した3D都市データのシリーズ。東京・横浜・大阪を中心に、年1回データを更新して最新のランドマークを反映しているという。

CGWORLD関連情報

●3D Visualizer Forum for Cities & Buildings 2023 April

2023年4月28日(金)にCGWORLDとボーンデジタルが主催した、建築業界における3DCG活用事例を紹介するオンラインイベント。国土交通省「PLATEAU」の活用事例や技術解説なども行われた。
https://cgworld.jp/special/3d-viz-forum/202304/

●国土交通省が提供する3D都市データの活用コンテスト「PLATEAU AWARD 2022」グランプリが決定!

2023年2月18日(木)に開催された「PLATEAU」データ活用コンテストのイベントレポート。
https://cgworld.jp/article/plateau-award-2022.html