韓国CLO Virtual Fashion社は7月3日(水)、3Dファッションデザインソフト「CLO 2024.1」をリリース。生成AIを活用したフォトリアルな着用画像作成機能「AIアバタースタジオ」や任意のテクスチャからPBRマップを生成できる「PBRマップジェネレーター」、グラフィックの材質プリセット追加、アバターサイズ編集の自由度向上など、多項目のアップデートが実施された。また、7月10日(水)には日本語によるウェビナーも開催。実際にCLOを動かしながら主要新機能を解説した。
フォトリアルな着用画像を生成できる「AIアバタースタジオ」(ベータ)
CLOでレンダリングした3D衣装に対して、画像生成AIで生成、または人物写真を合成することで、フォトリアルな着用画像を作成できる新機能。AIで生成する場合、性別・年齢・人種・プロンプトを入力する。プロンプトは長く、必要な単語を多数含めることでより効果的な結果が得られるとしている。
画像を使う場合は表情・アクセサリー・照明などが自然な、1,080px以上の解像度を持つ写真画像をアップロードする。
テクスチャ画像から5種のPBRマップを生成できる「PBRマップジェネレーター」
任意のテクスチャ画像からノーマル、ラフネス、ディスプレイスメント、オパシティ/アルファ、メタルネスという5種類のPBRマップを生成する。
プリントTシャツなどで重宝するグラフィックの材質プリセット
Tシャツなど、生地へのグラフィックプリントを行う際の材質がプリセットとして追加。「Crack(ひび割れ)」、「Vintage Distress(ビンテージ風)」、「Golden Foil(金箔)」の3種類が選べるほか、「Blend with Base Fabric」を選択することで、該当パターンに適用された全PBRマップが自動で適用され、生地とブレンドされる。
アバターサイズ編集の自由度向上
アバターサイズの編集ウインドウが刷新され、必要な情報を確認しやすくなった。また、編集時に寸法入力位置を動かせるようになり、バスト・クロッチの編集も可能になった。
配色機能の向上
配色の自由度が向上し、シンプルな操作でバリエーションを作成できるようになった。マテリアルのみの変更、全配色プロパティの一括変更、リンク編集など、アイテムに応じて臨機応変にバリエーションを生成できる。
モジュラーブロックの自動割り当て
衣装の各パーツが自動認識され、パーツを素早くモジュラーライブラリに追加できるようになった。CLOの新しいモジュラーライブラリの利用方法については、日本語での解説動画がある。
その他、全更新内容はこちら。
https://clo3d.com/ja/clo/features
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