Dimension 5社は7月3日(水)、建築ビジュアライゼーション向けのリアルタイムレンダラ「D5 Render」の最新バージョン、D5 Render 2.8をリリースした。AI Enhancer(ベータ提供)をはじめ、レンダリング、ワークフロー、アセットライブラリなど、広く機能強化が図られている。対応DCCツールはSketchUp、3ds Max、Rhino、Revit、Archicad、Cinema 4D、Blender、Vectorworks。無料で利用可能なCommunityライセンスもある。

D5 Render 2.8 | AI Enhancer, Semi-transparent Effect, Sunlight Caustics, Vectorworks&Rhino LiveSync

半透明・透過エフェクトの向上

半透明のガラスなどを照明光が透過する表現に対応。「Affected by Light」オプションの有効化とOpacity値の調整により、マテリアルに光が当たるようになる。

また、ディスプレイスメントマテリアルテンプレートにOpacity Mapが追加され、生け垣や竹編みなど、素材に穴を空ける表現を正確にコントロールできるようになった。

太陽光の反射・屈折を手軽に調整できるSunlight Caustics

IntensityとSoftnessのパラメータ調整により、太陽光コースティクスをリアルに再現。HDRIシーンの表現力が向上した。

レンダリング画像のディテールを強化できるAI Enhancer(ベータ)

新機能「AI Enhancer」がベータ版として追加。画像全体、または選択した領域に対して、ライティング、マテリアル、キャラクター、乗り物、植生などのディテールをリアリスティックに強化できる。タスクはユーザーのD5アカウントに記録されるため、履歴の追跡や閲覧も可能だ。

ビューポート上でのアンビエント・オクルージョン(AO)の調整

リアルタイムでAOの強度を調整し、ビューポートでプレビュー可能となった。

アセット&マテリアルの追加

  • 工事現場のアセット
  • スキャタ用プリセット

工事現場の表現に用いられるモデル(労働者のキャラクターモデル、コンクリート管、ブルドーザー、標識など)、半透明マテリアル(ポリカーボネートシートなど)、スキャタ用プリセット(植生など)が追加された。

その他、全更新内容はこちら。
https://forum.d5render.com/t/what-s-new-in-d5-render-2-8/34492

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