アメリカTopaz Labsは7月10日(水)、AIを活用した動画エンハンスツール「Topaz Video AI 5.2.1」をリリースした。AIの解析により自然なアップスケール、シャープネス、スムーズ、スタビライズ、ノイズ除去などを動画に適用できるソフトで、標準ライセンスは買い切りで299ドル(約47,000円)。Windows・Mac両対応のスタンドアロンアプリケーションとして、またはDaVinci Resolve・After Effectsのプラグインとして利用できる。

Video AI 5のプロモーション動画「Unleash your Cinematic Superpowers with Video AI 5」
Video AI 5のデノイズ(ノイズ除去)機能のプロモーション動画「Video AI 5 - The Nyx Model」

Topaz Video 5がどの程度動画の品質を向上させるかについては、公式ページ内の比較動画を参照してほしい

フェイシャルディテールの強化
アップスケール
シャープ
スローモーションのフレーム補間

最新バージョンのTopaz Video AI 5.2.1では、新しい強化モデル「Rhea」の搭載により、従来以上のディテール強化を実現したという。

Rheaによる強化前(左)、強化後(右)
Rheaによる強化前(左)、強化後(右)

また、After Effects用プラグインでも最大16倍のスローモーションのフレーム補間が利用可能になったほか、オリジナル動画のアルファレイヤーを保持し、Video AIから出力される強化済み動画にアルファをマージする機能も追加された。

そして本リリースよりProライセンスが新設され、マルチGPUサポートや商用利用権などを提供する。

新たに用意されるProライセンスのプロモーション動画「Experience Video AI Pro」

Proライセンスはサブスクリプション形式で3形態用意され、価格は年1,099ドルから(約173,000円から)。

全リリースノートはこちら。
https://community.topazlabs.com/t/topaz-video-ai-5-2-1/74456

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