アルメニアのソフトウェアデベロッパーKeenTools社は8月20日(火)、同社VFX・3Dアーティスト向けツール群「KeenTools v2024.2.0」をリリースした。本アップデートでは、Blender向けのマーカーレスフェイシャルキャプチャツール「FaceTracker for Blender」がオープンベータとして公開された。対応するBlenderは2.80以降、ベータ期間中はライセンス不要で初回起動から30日間利用できる。
FaceTracker for Blenderによるフェイストラッキングは、ネイティブで統合されている「FaceBuilder for Blender」(KeenTools)で生成したカスタムヘッドメッシュを使ってマーカーレスフェイシャルモーションキャプチャを実施するもの。FaceBuilderは有償のライセンス製品だが、オープンベータ中のFaceTrackerを活用できるよう、FaceBuilderのトライアルカウントもリセットされる。
また、3Dテクスチャマッピング、カメラの焦点距離の自動推定、2Dマスクによるオクルージョン処理や選択ポリゴンのマスクアウト、フェイシャルアニメーションのFACSブレンドシェイプへのエクスポート、AlembicやFBX、GlTF(GLB)、Collada形式へのエクスポートにも対応する。
KeenToolsは現在、Blender用ツール(FaceTracker、FaceBuilder、GeoTracker)、After Effects用ツール(GeoTracker)、Nuke用ツール(FaceBuilder、FaceTracker、GeoTracker、TextureBuilder、Blendshape nodes)が用意されている。今回リリースされたKeenTools v2024.2.0ではその他、Blender 4.2のサポートや各ツールのバグフィックスなどが施されている。
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