Pixar社は8月27日(火)、作品コンテスト「The RenderMan "SciTech" Art Challenge」の開催を発表した。同社のレンダラRenderManでレンダリングした作品の応募を日本時間11月26日(火)17時(11/26/2024 Midnight PST)まで受付中(RenderMan公式Discordから参加)。上位3名には豪華賞金と賞品が贈呈される。

「RenderMan "SciTech" Art Challenge」公式ページ

コンテスト概要と大まかなながれ

第11回目となる今回のArt Challengeは、世界最大規模の電気・情報工学分野の学会かつ技術標準化機関のIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子学会)とのコラボレーション。テクノロジの発展に寄与したIEEEに敬意を表し、本チャレンジのテーマは「Compute」と設定されている。

テーマは「Compute」

公式アセットとして用意されるレトロなコンピュータデバイスや基板、ケーブルなどをメインのストーリーテリングとして活用して制作したシーンを、Maya、Houdini、Katana、Blender向けに提供されている公式RenderManプラグインを用いてレンダリングする。

公式アセット

ポスト処理についてはカラーコレクションやグレーディング、背景や別々のRenderManレンダーレイヤーの合成、RenderMan AOVとLPEを使った合成は認められるが、ペイントオーバーやフォトバッシュは不可となる。

制作した作品をWIP(Work In Progress)としてDiscord内RenderManコミュニティに投稿してコンテストに参加(これをチャレンジと呼ぶ)。投稿作品に対しては、モデレーターのRenderManチームから講評やアドバイスを受けることができる。そしてチャレンジ期間の終了後、投稿作品の中からセミファイナリストが選定され、対象者は最終プロジェクトを準備・提出。

審査員による厳正なる審査後、1位から3位までの入賞者が決定する。

12名の審査員

なお、参加者はAMD Creator Cloudによるクラウドレンダリングも利用できる。詳細は近日公開予定とのこと。

賞金と賞品

賞金は1位が31,000ドル(約450万円)、2位が22,000ドル(約320万円)、3位が13,000ドル(約190万円)。

なお、本コンテストには協賛社としてAMD、AWS、DELL、NVIDIA、Ranch Computing、  Foundry、fxphd、  SideFX、SpeedTree、Xencelabsが名を連ねていることから、商品も豪華。

1位の場合、DELL Mobile Precision 5690、Foundry Production Collective・Katana・Houdini FX・商用RenderManの年間サブスクリプションライセンス、Xencelabsペンディスプレイ24とペンディスプレイ16 バンドルなど多数の商品が提供される。

「RenderMan "SciTech" Art Challenge」公式ページ