Adobe社は10月22日(火)、Substance 3Dファミリーのデスクトップ&VR対応モデリングツール「Substance 3D Modeler 1.15」をリリースした。プリミティブに対してブーリアン演算とブレンド演算を適用して複雑なオブジェクトをモデリングする、非破壊のプリミティブワークフローが正式に搭載されている。

Substance 3D ModelerのProduct/Engineeringディレクター・Lydia Choy氏はプリミティブワークフローの実例として、Xに上記動画を投稿。サンプルを制作したのはSubstance 3Dのワールドワイド・ビジュアル開発エバンジェリスト・Gio Nakpil氏。Substance 3D Modelerのプリミティブワークフローで制作したモデルにSubstance 3D Painterでペイントとルックデヴを行ったものだ。

Lydia Choy氏はさらに、サンプルモデルを利用して、改良された自動デシメーションツールの適用結果を紹介。「より良いトポロジーとエッジやディテールの保存のために着実に改良されています」とコメントしている。

モデルをアダプティブな設定で四角形(左)ポリゴンと三角形(右)ポリゴンでデシメーションし、エクスポートしたもの

プリミティブワークフロー機能はパブリックベータでも提供されていたが、リリース版では追加機能として「Inset」、「Extrude」、「Groove」、「Tongue」、「Repel」、「Avoid」という6つのCombineモードが追加され、パラメータベースでプリミティブ同士の相互作用をコントロールできるようになった。

  • Combineモード未使用時
  • Combineモードの「Inset」を使用したところ。下部「Depth」ではめ込みの深さを調整できる

また、スムーズブレンディングと面取りブレンディングを選択できるブレンディングタイプセレクタも追加されている。

スムーズブレンディングでブレンド幅をスライダで調節しているところ

開発チームはYouTubeにもプリミティブワークフローのハンズオン動画を公開している。

Mastering the Primitives Workflow in Substance 3D Modeler | Adobe Substance 3D

Substance 3D Modeler 1.15ではその他、「Logitech MX Ink」ペンのサポートが改善され、コントロールが快適になった。

Logitec Webサイトより

また、解像度を上げる新しいモードとしてシェイプ検出(Shape detection)を搭載。レイヤーのエッジと形状を認識し、より良い結果を提供するという。ハードサーフェイスのモデリングに適しており、解像度はオリジナルの2倍になる。

解像度を上げる3つの方法の比較。線形(Linear)、スムーズ(Smooth)、シェイプ検出(Shape detection)

その他、全更新内容はこちら。
■Substance 3D Modeler V1.15 Release notes(英語)
https://helpx.adobe.com/substance-3d-modeler/release-notes/v1-15-release-notes.html

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