アドビ株式会社は9月17日(火)、3Dテクスチャのリアルタイムペイントツール「Substance 3D Painter 10.1」をリリースした。8種類の新しいデフォルトフィルタが追加されたほか、既存フィルタやUIの改良、USDのインポート・エクスポートの更新、プロジェクトを開くまでの時間の短縮、テッセレーションパフォーマンスの向上などを実装している。
New in #Substance3DPainter: Create stunning embroidery patches directly from your images. No extra steps needed—just apply the filter and fine-tune the results. Update your app to stitch your ideas into reality. pic.twitter.com/PfXepMJK7F
— Adobe Substance 3D (@Substance3D) September 18, 2024
8種の新デフォルトフィルタ
embroidery decal material(刺繍デカールマテリアル)
アセットウィンドウのマテリアルセクションに「embroidery decal」(刺繍デカール)マテリアルが追加。メッシュ上にドラッグ&ドロップし、テクスチャやフォントなどのリソースを接続すると、生地のディテールを簡単に作成できる。
fill area color/mask filter(塗りつぶしカラーとマスクフィルタ)
「fill area color」(塗りつぶしカラー)と「mask filter」(マスクフィルタ)を使って、閉じたパスやアウトラインの塗りつぶしが可能になった。どちらもフィルタのため、手動のブラシストロークなどでも利用できる。
その他、ハードエッジやマスクのエイリアシングをすばやく低減できる「FXAA filter」、グレースケールのテクスチャを生成する「highpass filter」、解像度を下げる「pixelate filter」、色数を減らす「posterize filter」、しきい値によって白黒の2値マスクを生成する「threshold filter」、グレースケールのレベルとコントラストの調整と線形グラデーションからの滑らかな曲線生成が行える「smoothstep filter」を新搭載している。
その他、transform filter(トランスフォームフィルタ)やmirror filter(ミラーフィルタ)のパラメータ操作がシンプルになり、スタンダードフィルタのアイコンが新しくなった。
USD関連のアップデート
USD周りの更新も施されている。テクスチャをUSDファイルにエクスポートする際には、Adobe Standard Materialプロパティを同時に取得できるようになり、USDのインポート時には、作成したプロジェクトのテクスチャも同時にインポートされるようになった。また、Adobe Standard Materialを使用しているUSDファイルでは、シェーダ設定も構成されるため、ビューポート表示が他のツールと一致する。
なお、本アップデートではVFX Reference Platformとの一致のため、Qt 6.5.6 (および PySide6 6.5.6)、Substance Engine 9.1.3、OpenEXR 3.2、Python 3.11、OCIO 2.3.2、OpenSubdiv 3.6.0と依存関係のバージョンが更新されている。
その他、全更新内容はこちらから。
■Substance 3D Painter 10.1リリースノート(英語)
https://helpx.adobe.com/substance-3d-painter/release-notes/version-10-1.html
CGWORLD関連情報
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https://cgworld.jp/flashnews/202407-Substance-Sampler.html