Leopoly社は12月16日(月)、VRスカルプトツール「Shapelab 2025」をリリースした。制作環境のカスタマイズ、カスタムシェイプやプリミティブを使ったキットバッシュ制作、スナップとコンストレイン機能搭載などの新機能を搭載している。
制作環境のカスタマイズ
照明や大気条件の変更、HDRIのインポート、スカイボックス・環境光・環境反射のパーソナライズ、ディレクショナルライトの構成など、制作中のモデルに適したカスタム環境を構築できるようになった。
パラメトリック・プリミティブのアップデート
従来Sculpt StampブラシとCreateツールの下に存在したパラメトリックシェイプが強化。UIが新しくなり、プリセットやベベル、面取り、テーパー、穴などの追加パラメータが用意された。
カスタムシェイプとキットバッシング用テンプレート
選択した3Dオブジェクトをシェイプライブラリに追加し、Createツールで利用可能になった。また、デザイン済みのシェイプも多数追加されている。
アングルとグリッドによるカーソルのスナップ
Createツールやスカルプトツールのカーソルに対してアングルやグリッドのスナップの制限を適用し、オブジェクトを掴んで移動する際に正確な配置が行えるようになった。セカンダリコントローラを手前に傾けると折りたたみ可能なスナップ制限メニューが表示される。
シーンビューに応じたダイナミックなブラシサイズの変更
新しいブラシのスケーリングオプションとして、シーンに対してカーソルサイズを調整することで、ズームレベルにかかわらず一貫したブラシストロークサイズを得られるようになった。スカルプト中に頻繁にズームイン・ズームアウトする場合でも、ブラシサイズが一定のまま作業が行える。
その他、全更新内容はこちら。
■SHAPELAB 2025 UPGRADE - Mon, December 16, 2024 - Release Notes
https://leopoly.atlassian.net/servicedesk/customer/portal/3/article/636518415
Shapelabについて
ShapelabはポリゴンメッシュベースのVRスカルプトツール。PCに接続したVRヘッドセットを使用するVRモードまたはペンタブレット対応のデスクトップモードを場合に応じて切り替えながらスカルプト作業が行える。
一般的なスカルプト&ペイントツール、トポロジー操作ツール群を備え、マルチレゾリューションとサブディビジョンレベルの切り替えにも対応する。モデルはFBX、OBJ、GLB、STL形式でエクスポートできる。
■Features - Shapelab
https://shapelabvr.com/features
プランは永久ライセンスとサブスクリプションが用意され、14日間のトライアルも可能。
CGWORLD関連情報
●VR空間内でモーションキャプチャ&アニメーション編集! Autodesk×Meta「Project Reframe」プロトタイプ動画公開
オートデスクとメタは、Autodesk ResearchのYouTubeチャンネルに「Project Reframe」プロトタイプの紹介動画を投稿。Project ReframeはVR空間内でモーションを記録・編集するシステム。VRデバイスを装着したユーザーの動作や表情を記録し、VRベースの直感的な編集UIで手軽にアニメーション編集が行えるという。
https://cgworld.jp/flashnews/202406-PrjReframe.html
●Sketchsoftの3Dスケッチアプリ「Feather」がiPad用完全オフラインアプリとして新生! 機能追加多数、パフォーマンスも向上
韓国Sketchsoft社は、従来iPadOSまたはWebアプリとして無料で提供していた3Dスケッチアプリ「Feather 1.5」について、iPad用の完全オフラインアプリ「Feather」として再リリース。App Store価格は買い切りで2,200円。新生Featherはパフォーマンスが向上し、レンダリングや筆圧感知、パターンのカスタマイズなどの新機能も搭載している。
https://cgworld.jp/flashnews/202411-Feather-ipad.html
●「ZBrush for iPad」リリース! iPadのタッチ機能とApple Pencilに最適化されハイポリゴン作業にも対応、無料版も用意
Maxon Computer社がデジタルスカルプト&3Dペイントツール「ZBrush」のiPad版「ZBrush for iPad」をApp Storeでリリース。描画性能としては、1TB以上のストレージを搭載したM4 iPadの場合、サブツール当たり最大9,200万ポリゴンを描画できるという。プランは無料版と有料版の2種類があり、Maxon OneユーザーとZBrushユーザーはサブスクリプションに含まれる。
https://cgworld.jp/flashnews/202409-ZBrush-iPad.html