アメリカLuma AI社は1月16日(木)、動画生成AI「Dream Machine」で利用可能な新しい動画生成モデル「Ray2」を発表し、Dream Machine内で利用可能にした。従来のRay1.6と比較して高速で一貫性のある動作やリアルなディテール、論理的なイベントシーケンス生成が可能だという。

動画生成モデルの新境地「Ray2」を紹介します。Ray2は、自然で一貫性のあるモーションを持つリアルな動画を生成し、クリエイティブ表現とビジュアルストーリーテリングの新たな自由を解き放ちます。



Ray2はDream Machineで利用できるようになりました。まずはtext-to-videoで利用可能です。image-to-videoとvideo-to-videoでの利用と編集機能は追って利用可能となります。

Dream MachineではすでにRay2が利用可能になっているが、現状ではテキストからの動画生成のみ対応。従来バージョンのRay1.6も引き続き利用できる
自然なモーションの生成例。プロンプト文「wide shot of a man in a fur coat running through the snow antarctic with many explosions around him」
プロンプトの指示に対する忠実性。プロンプト文「a pair of hands skillfully slicing a perfectly cooked steak on a wooden cutting board, with faint steam rising from it」
物理現象とシミュレーションの適用。プロンプト文「a massive orb of water floating in a backlit forest」
フォトリアルな表現。プロンプト文「a closeup of a paintbrush on a canvas」
シネマティックなシーン描写。プロンプト文「a silhouetted ballet dancer」
人物と表情。プロンプト文「a man plays a saxaphone」
シュルレアリスム。プロンプト文「a photorealistic anthropomorphic banana man doing taxes」
世界の探索表現。プロンプト文「insane camera flythrough mount everest」
VFX表現。プロンプト文「a planet exploding」
クローズアップによるディテール描写。プロンプト文「macro closeup of a bee pollinating」

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