Sitni Sati社は1月14日(火)、3ds Max用の定番パーティクル&マルチフィジックスシミュレーションプラグインプラグイン「FumeFX」の最新バージョン「FumeFX 6.5.4 for 3ds Max」をリリースした。
バージョン6で導入されたノードベースのマルチフィジックスシステム「NodeWorks」が拡張され、新しいノードやピンの追加、tyFlowなどの外部ツールとの統合強化などを実装。また、FumeFX Particle Sourceオブジェクトのパーティクル寿命をカスタマイズするオプションなども追加されている。
NodeWorks関連の新機能
■3ds maxパーティクルインターフェイスのオプションが追加。パーティクルグループとPBDリキッドパーティクルを選択し、tyFlowなどのサードパーティ製プラグインと統合できるようになった。
■新しいPropagateノードが追加され、近くのパーティクルからカスタムアトリビュートを含むパーティクルアトリビュートを伝播できるようになった。
■Spline ForceノードにSpline Lockオプションが追加され、パーティクルが最初に割り当てられたスプラインカーブに従うようになった。また、Spline Index入力ピンも追加され、各パーティクルのスプラインをプロシージャルで選択できるようになった。
■既存のColorノードがColor Constノードに名称変更。
■パーティクルのカラーアトリビュートをすばやく読み書きできるColorノードが追加。
■頂点・面・サーフェスエリア・ボリュームなど、全オブジェクト情報がObject Infoノードのアトリビュートロールアウト内に直接表示されるようになった。
■Initialize Gridノードに、FumeFXコントロールと同様のボクセルグリッド拡張オプションが追加された。
■Speed・Scale・Mass・Positionノードにブレンドオプションが追加され、ユーザ定義値と現在のパーティクル値のスムーズな移行が可能になった。
■ForceノードにRead・Set・Addオプションが追加。
■SpinノードにRead・Set・Add・Blendオプションが追加。
■Display AttributesノードにパーティクルのSpin属性を表示するオプションが追加。
FumeFX Particle Sourceオブジェクトの新機能
FumeFX Particle Sourceオブジェクトに、ユーザー定義のパーティクル寿命のオプションが追加された。
その他、全更新内容はこちら。
■FumeFX 6 Release History(SitniSati Online Documentation、英語)
https://docs.afterworks.com/FumeFX6max/Release%20History.htm
ライセンスと価格
FumeFXはワークステーションライセンスがサブスクリプションで提供されており、Sitni Satiオンラインストアでは1年(365ドル、約56,800円)・2年(595ドル、約92,600円)・90日(195ドル、約30,300円)の3種類を販売。1年または2年のシミュレーションライセンスも用意されているが、利用には最低ひとつのワークステーションライセンスが必要となる。対応する3ds Maxはバージョン2020~2025、最新のArnoldレンダラ。
CGWORLD関連情報
●Max上でパラメトリックパターンを作成できる「Pattern Engine 1.0 for 3ds Max」リリース! 3Dタイルやウォールアートなど多様なジオメトリパターンを生成可能
Pivot studioが、3ds Max上でパラメトリックパターンを作成できるスクリプトツールPattern Engine 1.0 for 3ds Max」をGumroadでリリース。対応バージョンは3ds Max 2018〜2025、価格はIndieライセンス(個人・フリーランス)が50ドル(約7,800円)、Studioライセンスが150ドル(約23,400円)。
https://cgworld.jp/flashnews/202501-PatternEngine-Max.html
●オートデスク、「3ds Max USD Plugin」をオープンソース化! ビューポートに直接USDステージをロードしてインタラクティブな編集が可能に
オートデスクが3ds MaxでOpenUSDファイルをサポートするプラグイン「3ds Max USD Plugin」をオープンソース化し、GitHubに公開。本プラグインの使用により、OpenUSDファイルのインポート・エクスポートだけでなく、ビューポートに直接USDステージをロードし、インタラクティブな編集が行えるようになる。対応バージョンは3ds Max 2022〜2025。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-3dsMax-USD.html
●「V-Ray 7 for 3ds Max」リリース! 3D Gaussian Splattingレンダリングのサポート、VFB強化、高度な照明機器のライティング表現、V-Ray GPUの強化など
Chaos Softwareが「V-Ray 7 for 3ds Max」をリリース。3D Gaussian Splattingのレンダリングに対応したほか、ワークフロー改善のためのVFB(V-Ray Frame Buffer)強化、V-Ray Luminairesによる高速な照明機器のライティング表現、新しいFireFly除去アルゴリズム、Chaos Coronaでのみ利用可能だったChaos Scatterのサポート、V-Ray GPUの強化など、多数の新機能と改善が施されている。
https://cgworld.jp/flashnews/202411-VRay7.html