オートデスク株式会社は12月5日(木)、3ds MaxでOpenUSDファイルをサポートするプラグイン「3ds Max USD Plugin」をオープンソース化し、GitHubに公開した。本プラグインの使用により、OpenUSDファイルのインポート・エクスポートだけでなく、ビューポートに直接USDステージをロードし、インタラクティブな編集が行えるようになる。対応バージョンは3ds Max 2022〜2025。
By enabling USD data to flow in and out of 3ds Max, you can take advantage of the following key benefits of USD: supporting DCC-agnostic pipelines/workflows and enabling non-linear collaboration. While not necessarily a replacement for the core 3ds Max referencing workflows (Object XRef and Scene XRef), the USD features can be used as a modern cross-DCC referencing pipeline that can enhance, and in many use-cases, replace existing referencing setups.
3ds MaxからUSDデータの入出力ができるようになることは、特定のDCC(Digital Content Creation)ツールに縛られないパイプラインやワークフローをサポートし、ノンリニアコラボレーションを可能にするという、USDの大きなメリットの享受に繋がります。
これは必ずしも3ds Maxのコアである参照(referencing)ワークフロー(Object XRefとScene XRef)を置き換えるものではありません。しかしUSDの機能は、最新のクロスDCCレファレンシングパイプラインとして使用でき、既存のレファレンシングセットアップを強化したり、多くのユースケースで置き換えが可能です。
3ds Max USD Pluginの機能
・ASCII&バイナリUSDフォーマットのインポート・エクスポート
・USDステージを直接開いて編集
・USDエクスプローラ
・USDカメラ
・USDライト
・3ds Maxコントローラサポート
・MaterialXマテリアル
■3ds Max USD Plugin(GitHub)
https://github.com/Autodesk/3dsmax-usd
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