アメリカLuma AI社は3月6日(木)、動画生成AI「Dream Machine」で利用可能な動画生成モデル「Ray2」のアップデートを発表し、Dream Machine内で利用可能にした。新しいRay2はキーフレーム、動画の拡張、ループ動画作成に対応する。また、Ray2よりも低コストかつ高速生成が可能な廉価モデル「Ray2 Flash」もリリースし、同じく利用可能にした。

キーフレーム

▲キーフレームによる生成

開始フレームと終了フレームのリファレンス画像をアップロードし、テキストプロンプトにカメラのアクションなどを記述することで、ふたつの画像間をシームレスに繋ぐ動画を生成できる。

▲バレットタイム
▲モーフィング
▲ひまわりの成長
▲タイムラプス
▲壁にグラフィティが出現

動画の拡張(Extend)

動画内の情景やストーリーのながれを保ちながら、新しい要素を自然に加えつつ動画を拡張できる機能。

ループ(Loop)

シームレスなループアニメーションを生成できる機能。

なお、これらRay2の機能群を利用するためには、有料プランのサブスクリプションが必要となる。

▲利用にはサブスクリプションが必要
▲有料プランは月6.99ドル(約1,040円)のLITE、月20.99ドル(約3,100円)のPLUS、UNLIMITED、ENTERPRISEがある。商用利用はPLUS以上のライセンスが必要

低コストで高速なRay2 Flashも登場

また、Luma AIは3月8日(土)、Ray2をベースにした低コストかつ高速なモデル「Ray2 Flash」もリリースした。Ray2と比較して生成速度は約3倍、生成コストは約1/3となる。

▲動画生成モデルでRay2 Flashが選択可能に
▲Web版でのクレジット消費一覧。Ray2 FlashはRay2の約1/3のクレジット消費で済む

■Dream Machine Pricing(Luma AI Support、英語)
https://lumalabs.ai/learning-hub/dream-machine-support-pricing-information

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