今年8月、JMSアステールプラザほかで第一回の開催となる国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2022」(2022年8月17日~21日)では、コンペティション、アワード、アカデミーの3つの柱を軸にさまざまなプログラムを実施する。
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■概要

先だって発表された上映プログラムの最後のひとつに加え、開催地である広島をフィーチャーした企画、さらには、展示、ゲストトーク、シンポジウムなど無料でも参加できる企画が発表された。広島にアニメーションが集う盛り沢山の5日間、これをもって、全プログラムが公開となった。

●第一線で活躍する広島出身の才能をフォーカスする「アニメーションとひろしま」
上映プログラムは、前回のリリースで未発表のままとなっていた残りひとつのプログラムを発表。映画祭の開催地である広島をフィーチャーするため、広島出身で現在アニメーション業界の第一線にて活躍する方々をフィーチャーする企画「アニメーションとひろしま」をスタート。今年の映画祭では、声優の佐々木 望氏と美術監督の久保友孝氏を迎える。

●ゲストに佐々木 望氏を迎えた『花の詩女 ゴティックメード』上映&トーク
これまで未発表だった上映プログラム最後の一本は、『花の詩女 ゴティックメード』。『ファイブスター物語』の永野 護氏が監督した伝説の作品を、皇子トリハロン役を演じた人気声優の佐々木 望氏をトークゲストに迎え上映する。更には、声優としてますます活躍の場を広げる佐々木 望氏のキャリアを語りつくすトークプログラムも開催。どちらのイベントも、広島で活躍するフリーパーソナリティのキムラミチタ氏が聞き手を務める。

●『平家物語』美術監督の創作に迫る、久保友孝氏によるトーク 
「アニメーションとひろしま」でフィーチャーするもうひとりは、『メアリと魔女の花』、『プロメア」などで美術監督を務めてきた久保友孝氏。環太平洋・アジアの近年の優れた達成を表彰するアワード「ゴールデン・カープスター」受賞のサイエンスSARU特集で上映される『平家物語』の美術も話題となった。トークイベントにおいては、アニメーション制作における「美術」「背景」の重要性について語る。
※連動企画:市民ギャラリーで「『「平家物語」の彩[いろ]』特別展示」(8.17 Wed. - 8.21 Sun)開催

●上映だけじゃない、充実した展示やマルシェの開催
展示プログラムも充実。JMSアステールプラザの1F市民ギャラリーでは、TVアニメ『平家物語』の背景美術を30点以上フィーチャーする「『「平家物語」の彩[いろ]』特別展示」を開催。『平家物語』は、来場ゲストの山田尚子監督や脚本の吉田玲子氏らが選ぶ特選上映イベントも上映エピソードが決定。上映や、前述の久保友孝氏のトークと合わせて楽しむことができる。

5F視聴覚スタジオと2Fロビーでは、ハイエンドVRコンテンツの可能性を探る講談社VRラボが手掛けた数々のVR作品を実機展示する「講談社VRラボ 特別展示」を行う。ザグレブ国際アニメーション映画祭VR部門でグランプリ獲得し、今回のひろしまアニメーションシーズンでもゴールデンカープスター受賞者である水尻自子氏が監督したVR作品『オタワムレ』も上映される(事前予約制。詳しくは公式HPにて)。

展示はメイン会場となるJMSアステールプラザ以外にも広がる。市内有数のギャラリー「gallery G」では、今年の映画祭のテーマである「水」を主題に馬定 延氏がキュレーターを務める展示「In the Flow」を開催。日本でも個展「百鬼夜行」が大きな話題となったホ―・ツーニェン氏など注目を集める4名の作家が、現代美術とアニメーションのあいだの関係性を探る展示に参加する。

●トークとシンポジウム、2つのシンポジウム(アカデミーと、ハラスメント防止)を開催
誰もが参加しやすい映画祭を目指して:ハラスメント防止を考える
アカデミー成果報告:アニメーションやメディア芸術を用いた教育のありかたを考える
パラレリウムパーク:夏のあそびばマルシェとパークと無料上映プログラム

●トークイベントも続々と発表、田中 泯氏と山村浩二の特別対談も
トークスペースと展示スペースが併設されるJMSアステールプラザ市民ギャラリーでのトークプログラムも、全貌が発表された。コンペティション入選作家を中心に25名を超える海外からの来場ゲストたちの話が聞ける様々なトークに加え、今回、ワールドコンペティションの審査員を務める田中 泯氏が映画祭のアーティスティック・ディレクターのひとりでアニメーション作家の山村浩二氏と対談する豪華なイベントも。

映画祭の全プログラムは、映画祭公式サイトで
https://animation.hiroshimafest.org/