「日本で最もわかりやすいゲームAIの本」を目指して出版された書籍『スクウェア・エニックスのAI』の刊行記念トークイベントが開催される。開催日時は2024年10月14日(月・祝)16:00~、二子玉川・蔦屋家電のEVENT SPACEにて。

当日は著者であり、スクウェア・エニックスでAI開発に携わる3名をゲストに迎え「リアルを動かすゲーム技術!今のAIトレンドはゲームから発展した」と題したトークイベントが行われる。

■トークイベントの注目ポイントは?

ゲームAI研究の第一人者・三宅陽一郎氏をはじめとした著者3名が登壇!

トークイベント「リアルを動かすゲーム技術!今のAIトレンドはゲームから発展した」に登壇するのは、三宅陽一郎氏、水野勇太氏、宋 亜成氏の3名。より面白いゲームになるためのノウハウを、実際にAI開発に携わる著者達が語りつくす。

三宅陽一郎氏

京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院(物理学修士)を経て、博士(工学、東京大学)。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。ゲームAI技術の黎明期からAI技術を収集し、また独自の技術を開発しながら、ゲームAIの体系化とその発展を推進している。「大規模デジタルゲームにおける人工知能の一般的体系と実装 -FINAL FANTASY XVの実例を基に-」にて2020年度人工知能学会論文賞を受賞。『FINAL FANTASY XIV』AIテクニカルアドバイザー、『FINAL FANTASY XV』リードAIアーキテクト、『KINGDOM HEARTS III』AIテクニカルディレクター、『FINAL FANTASY VII REMAKE』QA 自動化AIテクニカルアドバイザー、などを手がける。日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員会副委員長、ゲーム情報学研究会運営委員。著書に『FINAL FANTASY XV の人工知能』(ボーンデジタル)など多数

水野勇太氏

2007年に大手ゲーム会社に新卒入社。AAAタイトルの敵兵AIプログラマーとして開発に従事。その後、モバイルタイトル開発部署にて、タイトルの運営、企画を担当。さらに複数タイトルのディレクションを経験した後、転職。スクウェア・エニックスではAIテクニカルゲームデザイナーとして、メタAIの基礎設計、各種AIの「KINGDOM HEARTS III」への導入、卓球ロボットへのメタAI導入などを担当し、現在は「SaGa Emerald Beyond」へのバランス確認用AI 導入など、複数のAIプロジェクトのプロジェクトマネージャーを務める

宋 亜成氏

1996年中国北京生まれ。大学卒業後来日、日本で大学院卒業後、2022年にスクウェア・エニックスに入社。修士(人工知能)。メタAIを用いたゲームデザイン・開発支援の研究にAIエンジニアとして従事している。大学院ではメタAIを用いたFPSゲームの動的難易度調整の研究に従事していた。最近では、古いゲームソフト・コンソールの収集と温泉巡りにハマっている。好きなFFのナンバリングはVIIとXV

「リアルを動かすゲーム技術!今のAIトレンドはゲームから発展した」

日程:2024年10月14日(月・祝)
時間:16:00~17:30(開場15分前)
場所:二子玉川 蔦屋家電 2階 EVENT SPACE
定員:50名

参加費:
 ①会場参加(書籍付き):5,500円(税込)
 ②会場参加(参加券のみ):1,500円(税込)
申込方法:Eventmanager⁺より申し込みを
ゲスト:三宅 陽一郎氏、水野 勇太氏、宋 亜成氏

主催:二子玉川 蔦屋家電
協力:株式会社ボーンデジタル
問い合わせ先:03-5491-8550(二子玉川 蔦屋家電)
※イベントの内容は予告なく変更となる場合がある

申し込みはこちら

■より面白いゲームになるためのAIノウハウを、わかりやすく解説!

▲『スクウェア・エニックスのAI』より

ディープラーニングの計算で使われるGPUが、もともと3Dグラフィックスを高速計算する追加ボードとして発展したように、現代のAIはゲームを起源として進化してきた歴史がある。

また、これからのAIの課題である「AIが人間を理解すること(個人に向けた固有のサービスを形成する)」ことは、ゲームにおいて「メタAI」技術として発展してきている。

トークイベント「リアルを動かすゲーム技術!今のAIトレンドはゲームから発展した」では、アクションRPGで実際に導入した「バトル中のプレイヤーの感情を分析して、様々な方向へ揺さぶろうとするメタAI」の事例や、「2Dのシューティングゲームにおいて、メタAIやキャラクターAI、空間を解析するスパーシャルAIを連携させる」事例を、書籍内容のダイジェストとともに紹介する。

さらに、ゲームを面白くするために必要な、ゲームの体験(UX:User Experience)の開発について基礎知識を説明し、ゲームUX分析を可視化することで解説する。

▲『スクウェア・エニックスのAI』より

■書誌情報

『スクウェア・エニックスのAI』

著者:スクウェア・エニックス
出版社:ボーンデジタル
価格:5,500円(税込)
ISBN: 9784862466013
発売日:2024年7月30日
www.borndigital.co.jp/book/9784862466013/

とにかく、わかりやすく! 目標としたのは、日本で最もわかりやすいゲームAIの本。スクウェア・エニックスでAI開発に携わるスタッフたちの「なるべく平易に ゲームのAI について知ってほしい」という思いから始まった1冊。「各章前半は”誰にでもわかる”ように書かれています。各章後半は読み応えのある”専門性の高い内容”となっています」三宅陽一郎(執筆者代表)

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